英国聖公会グロスター教区ニュース
「フェアトレード教区」

2005年3月14日


 グロスターシアとその周辺の400以上の教会は、2006年にグロスター教区がフェアトレード教区になるための努力として、フェアトレード製品の使用を増加することが奨励されている。
 こうした一連の動きは、3月12日に聖アンデレ教会センターで行われた教区会における満場一致の可決によるものである。教区としてフェアトレード認証を得るためには、3分の2の教会が、フェアトレードのコーヒーや紅茶のみを使用すること、また教会のメンバーに、買物の際にフェアトレードの商品を選択することを奨励することが求められる。
 商品にフェアトレードのロゴを付けることは、買物客に、第三世界に公正な価格が生産者に支払われていることを知らせ、そうした製品を買うチャンスを作る。ロゴは、厳しい基準を満たしている生産者にだけ与えられる。したがって消費者は、商品が作られる共同体において、労働者の権利が守られ、児童労働がなくなり、環境を持続可能にするプログラムが行われ、投資が環境や健康管理へと回っていくことを確信することができる。
 すでに多くの教会がフェアトレードの製品だけを利用しており、様々なフェアトレードの品物を買うことができるようにトレードクラフトの販売を行っているところも少なくない。教区の建物、教区のイベントでも、フェアトレードの紅茶やコーヒーだけでなく、入手が可能なビスケットや砂糖、果物、オレンジジュース、そしてワインといったものまで、フェアトレードの商品が幅広く利用されている。
 「私たちは、私たちが途上国を援助によって助けているその時に、不公正なトレードを通して、さらに世界の貧困を助長させているのである」と、グロスター教区大執事は述べる。「今や、500種類以上のフェアトレード製品がスーパーマーケットで手に入る。私たちの教会と私たちの少しの深く考えた買物において、フェアトレードの商品を選択するだけで、私たちは世界を変え、私たちの生き方を変えることができるのである。」
 フェアトレード製品の味に対する批評は、チェルトナムの大執事による味覚テストによって行われた。教区会代議員に、2つの異なるタイプのチョコレート(一つはフェアトレード製品、もう一つはそうでないもの)が提供された。フェアトレードと、そうでないものの違いを見つけられた人はいなかった。
 「これらの製品のクオリティは、十分なものである」と教区社会的責任ディレクターのCanon Adrian Sladeは述べた。「私は、みなさんにそれやっていただけるようにチャンレジしていく。フェアトレードは、供給の連鎖によって生産者と労働者に力を与える。また、すべての会社に、持続不可能な低い価格と非倫理的な調達から離れるようにチャンレジするものである。」「フェアトレード教区になるために働くということは、神の愛の実践的な表現であり、神の全ての創造に関心を持つということに他ならない」とHedley大執事は述べた。
 各教会が、フェアトレードを促進し、教区的な目標が到達できるよう、教区として、このプロジェクトにおいて必要な事柄を提供する予定である。