「甘い誘惑」で教会に

BBCニュース、2004年9月26日



 英国聖公会では、出席者すべてにフェアトレードのチョコバーをプレゼントすることによって、教会に人々の関心を引き寄せるという、実験的な計画を進めている。
 「日曜日は教会に帰ろう」という計画の目的は、教会から離れた人たちに、集いに戻るよう誘い出すことにある。およそ7万の招待状を、マンチェスター教区の教会から離れた人に送付した。マンチェスター教区Nigel McCulloch主教は、教会が「世界中に、正義と公正(フェア)な貿易(トレード)を」行き渡らせることに取り組んでいる、と述べる。日曜日の礼拝は、収穫祭や収穫感謝というテーマを用い、そして、フェアトレードのチョコレートの入った福袋を採用する。英国聖公会は、この週に行う活動で、教会の、より大きな柔軟性を見てもらうことを考えている。そして、教会をあきらめた人たちに、教会に戻ることを求める。

 McCulloch主教は、BBCラジオで、第4日曜日のプログラムについて、「チョコレートは、小道具ではない」と話した。彼は次のよう語る。「人々が来て、チョコレートを受け取ったとき、彼らは、それが単なる小道具でもなければ、普通のチョコレートのお菓子でもないことを発見するだろう。これは、フェアトレード(公正な貿易による)のチョコレートなのだ。」「この計画のポイントはこういうことだ。教会が、単に居心地の良いサロンになるということではない。世界中に正義と公正な貿易をもたらすことに取り組むことに連なる組織であるということだ。」
 このキャンペーンの効果については、ウォルバーハンプトン大学の研究チームが調査をすることになっている。