今も続く日本の植民地主義


 過去150年の、そして今も続く日本の植民地主義。これが、日本人を含めて東アジアの様々な人々の暮らし・人生を大きく左右し続けています。
 この講座では、日本の植民地主義の特徴と、今起きている様々な社会問題や私たちのライフスタイルとの関連性について学び、隠蔽されている日本の植民地主義をどう乗り越えて、これまでとは違った新たな関係を築いていったらいいかを考えます。


第1回 12月3日(日)13:30-16:30

日本の植民地主義とは何か

水野 直樹
京都大学人文科学研究所教授。編著書に『生活の中の植民地主義』『日朝交渉 課題と展望』『日本の植民地支配ー肯定・賛美論を検証する』など多数。

 近代日本は、西洋を過剰に模倣し、近代天皇制を用いて西洋文明を内面化し、その一方で、周縁化された地域を差別化しつつ日本に同化させて支配していきました。この特殊な日本型植民地主義の構図は、今も国内外において様々な形で継続しています。
 この講座では、日本の近現代の植民地主義について学び、自分たちと植民地主義とのつながりについて考え、グローバル化時代の現在において起きている諸課題についての視座を養います。


第2回 12月17日(日)13:30-16:30

植民地支配の忘却と在日コリアン

韓 基徳
特定非営利活動法人 三千里鐵道 事務局長

 朝鮮半島の植民地支配の責任と記憶は、日本国内においては、戦後体制によって隠蔽されました。朝鮮半島では、日本が敷いた植民地主義が、南北分断、専制君主政治・軍事独裁政権の台頭という形で展開しました。こうした中で、旧宗主国・日本において、在日コリアンがどう生き、朝鮮半島にどう向き合ってきたのかについてお話をうかがいます。
 日本の国家主義がバージョンアップされつつある今、植民地支配の隠蔽・忘却をどう乗り越え、どのように東アジアの平和を創り出していけるかを考えたいと思います。


第3回 2007年1月14日(日)13:30-

第10回釜山国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞  ソウル独立映画祭最高栄誉賞受賞
山形国際ドキュメンタリー映画祭特別招待作品     米国パームスプリング映画祭招待作品 

映画『あんにょん・サヨナラ』 特別上映

 私たちは靖国神社についてどれだけ知っているのでしょうか?
 イ・ヒジャさんの父は、アジア太平洋戦争中に日本軍に徴用され中国で戦死し、今も日本の靖国神社に合祀されています。
 李熙子さんと一人の日本人の支援者をめぐるストーリーに、靖国神社に対する賛否両論のインタビューが折り重ねられた重厚なこの映画を、なごや自由学校の講座として特別上映いたします。日本の植民地主義が、市井の人々の人生や人間関係にどんな影響を及ぼしてきたのか、それをどう乗り越えていったらいいのかをじっくりと考えてみたいと思います。

監督 キム・テイル、加藤久美子 2006年公開  上映時間 107分 ハングル/日本語両字幕


会場●なごやボランティアNPOセンター
   中区栄1-23-13 伏見ライフプラザ12F(地下鉄伏見駅徒歩7分)

受講料●5,800円(学生4,800円
     第1回または第2回のみ 2,300円
     『あんにょん・サヨナラ』の回のみ 1,500円

定 員●40名