久しぶりに三条より 10月13日

 秋真っ盛りの10月。新潟の集中豪雨から3ヶ月がたちました。久しぶりにお便りいたします。三条の町は稲刈りもすっかり終わり、まるで何も無かったかのように毎日が普通に過ぎているように見えます。ところが、家の外は何にも変わりが無いのですが、家の中はまだまだ修繕が進まず、床が剥がされたままになっていたり、最近やっと台所が使えるようになった、という家庭も少なくありません。災害前のような生活に戻るには、まだまだ時間が必要なようです。

 さて、幼稚園の子ども達ですが、あの災害以後、お天気にとても敏感なりました。今年は台風の多い年で新潟にもやってきました。そのたびに「たくさん雨が降るの?」「泥水がくるんだって。」「避難勧告が出た?」などという会話が普通に子ども達の口から出てきます。また、三条市もお天気に敏感になり、台風のたびに市内を「台風が来ます。気をつけてください。」いった内容の放送をしながら車が走るようになりました。

 幼稚園では17日(日曜日)に「作品展」と「バザー」が行われます。「心はずんで」というテーマで子ども達と毎日その準備に追われています。また、来年度の園児募集も始まりました。災害にあった幼稚園ということで世間のイメージが良くないのではないかと心配しています。「実際あの幼稚園は大丈夫なの」と言われたこともありました。市内の多くが被災していますので、幼稚園に預けるよりは保育園に預けて夫婦共働きで、という家庭が増えるのでは?との心配もあります。けれども私達の幼児教育に対する情熱は必ず誰かが認めてくれると信じて、作品展のテーマのように子ども達と毎日楽しく、心はずむ日々を過ごしていきたいと思っています。

 作品展が終わったら、被災したとき唯一残した幼稚園の畑のサツマイモの芋ほりをします。泥水をかぶってもスクスクと大きくなってくれたサツマイモ。今から本当に楽しみです。掘ったイモは全園児で焼き芋をして味わいます。

 先日、中部教区より全国の皆様よりたくさんの援助金を頂いたとのご報告をいただきました。本当にありがとうございました。このお金は幼稚園の再建と被災された園児家庭、教職員家庭のために大切に使わせていただきたいと思います。また、教会にもたくさんの援助金をいただきました。同じく教会の再建と被災信徒家庭のために大切に使わせていただきたいと思います。心より感謝申し上げます。

 三条聖母マリア教会と聖公会聖母幼稚園を支えてくださった全国のたくさんの皆様、今回の経験は本当に辛いものでしたが、(そして今も大変な生活をしている方はたくさんいらっしゃいますが)皆様から本当にたくさんのものをいただきました。それらすべて神さまからの尊い贈り物と感じています。これからもまず、子ども達のために何をしなければならないのかということを一番に考え日々の保育に励んでいきたいと思います。どうぞ、お近くにおいでの節はぜひお立ち寄りください。お待ちしています。すべてのことに感謝して、三条からの報告を終わりにさせていただきます。

聖公会聖母幼稚園  主任 ワタナベ

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最終更新:2004年10月14日 10:21