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松本 普/センター後援会員
- あなたは私と何の係がりがあるのか
ハレルヤ・祝御復活!!
名古屋で炊き出し、医療活動をしておりますグループの一人です。私が、名古屋駅構内や駅周辺で寝泊まり(野宿)せざるを得ないこれら多くの人々と出会いましてからもう7年の歳月が流れました。私は、前から名古屋に居住していた者ではなく、7年前に転居して来て、生活している者です。7年前というのは、私が聖ヨハネ修士会の修道院(栃木県小山市)を出まして来名した年で、1975年9月のことでした。この年の12月、3つの記憶に残る出来事があり、それが、後の私に彼らと出会い係わる上で大きなきっかけとなったのです。
一つは「どっこい!人間節」を上映する会が、釜ヶ崎 (大阪)・山谷(東京)と共に全国3大寄場に挙げられる横浜・寿町の日雇労働者の現実を描いた記録映画「どっこい!人間節」を名古屋で上映したこと、二つには、年末の新聞が、名古屋駅周辺で胃をカラカラにして11人もの人が凍死・餓死し、名古屋においても日雇労働者が不況の中で仕事にあふれ、苦しい状況にあることを報じたこと、そして、「厳冬の中で帰る家もなく、餓死や凍死にさらされている人達を見殺しにしてはいけない。私たちにも何かできることはないか」と考えた上映する会が、周囲の人に呼びかけ、新年の正月中旬からおにぎり・みそ汁を作り、名古屋駅構内にいる日雇労働者に配り始め行動を開始したこと、これが3つめの出来事でありました。
この三つのことが、私が名古屋で日雇労働者たちと出会うきっかけであったのです。
-〈思いと言葉と行ない〉の狭間で
ところで、こうした日雇労働者たちとの、7年間の出会いと係わりの中で、私は何と多くのことを知らされたことか。「多くのこと」といいましても、それは別に「多くのことを知って何をしている、何かをする」といった面を強調しているのではありません。「多くのこと」を、「大いなること」という言葉で言い換えた方がいいのかもしれまヤん。今でも静かに自身を省み、祈り、振り返ってみますと、7年間のそれは「私の〈生き方・在り方〉そのものを間いつづける〈出会いと係わり〉であった」と、確かに言えるからです。
「いい年をした大人が仕事もしないで…」
「妻子を放っておいて無責任な…」
「昼間から酒を飲んでゴロゴロして…」
「求人募集はあるのに就労意欲がない…」
「放浪癖があって定住できない…」
果ては、「汚ない・アル中・怖い・労務者・浮浪者・潜在的犯罪者・落伍人・人間失格者…
際限なく、彼らに注がれる眼(まなこ)。彼ら日雇労働者に対峙する側の視線と内容。それは、何よりも7年前の私自身の視線と内容であったのです。今でこそ、かかる視線と内容でしか彼らを見ることができなかった自身を〈痛苦〉に省み、恥入ることができますが、反面、出会いとそれ以降の係わりがなかったならば、視線とその内容は何も変わらなかったでしょうし、ましてそのような眼を持っていた者としての〈痛み〉を知ることはなかったことでしょう。(「無関心・予断・偏見・無視・蔑視…Jといった〈視線と内容〉で、不断に「差別」され踏みつけられている者の〈痛み〉そのものではあり得ないとしても、不断に「差別」し踏みつけている者としての〈痛み〉を真剣に問いつづけていく姿勢が無ければ……と自身を省み・祈り・振り返っている者です。)
- 私の父・母・兄弟とは誰か
毎年、山谷・寿・釜ヶ崎・笹島(名古屋)など全国の寄場で、年を越せずに死んで逝く日雇労働者の数は、 400人とも500人ともいわれています。そしてその名が「労働災害事故死・病死・餓死・栄養失調・凍死」などで年末年始に集中しています。科学技術の発達と工業化は、加速度的な近代化をもたらし、京葉一京浜一中部一近畿瀬戸内一北九州にわたる太平洋ベルト工業地帯を中心に〈開発・発展・繁栄・都市化〉が行なわれ、大都市基幹産業の肥大化が生み出されました、それらは、元農民・元漁民・元炭坑労働者らをはじめとした季節労働者-出稼ぎ労働者など多くの日雇労働者の尊い生命(労力・労災・死)の「犠牲」の上に成り立ったものと云えましょう。また大型関連事業としての電気・ガス・上下水道などの配線・配管工事、道路、地下鉄・トンネル・ダム、高層ビル・基幹交通 (高遠道・新幹線・港湾・空港・駅ターミナル)、公共関連建築(学校・庁舎・病院・会社ビル)、東京五輪・大阪万博・札幌冬期五輪・沖縄海洋博・神戸ポートピア等の会場整地基礎工事など、実に私たちが日々の生活の中で、何げなく過している暮らし(日常生活)のすみずみに、彼ら日雇労働者達の明らかな軌跡を見ずにはおれません。
★昨日の炊き出し数……90食を超えた。
★今日病院へ連れていったAさん、早く治って働けるよう励ましの見舞いに行く。
★明日、Bさんの義眼・身障者手帖の交付交渉に行く予定。
★復活日礼拝にKさん来るかな。迎えに行こう。

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