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田中 知恵子/日本福祉大1年
去る3月13日から21日まで、「差別の社会構造とキリスト者」というテーマの下で行なわれたSCM現場研修に参加させていただきました。研修先は大阪の生野と釜ケ崎でしたが私は生野グループに迎えられました。
生野区は人口の4分の1が在日韓国人であるという地域で、大部分の在日韓国人はペップ産業(サンダル製造)、ゴム製品、プラスチック成型などの工場・商店で働いています。そのほとんどが零細企業であり、家内企業です。
私は5日間ペップのわりあい大きいメーカーの工場に受け入れられて、仕上がったサンダルを箱に詰めるという作業をしました。
この作業や他のプログラムをとおして、ペップ産業におけるシンナー使用が人体に及ぼす悪影響、労働条件の悪さ、メーカーと下請けの関係、また外国人登録法による指紋押捺の問題、日本経済の安全弁としていいようにコントロールされている密入国問題など、多くのことを知らされました。しかし私にとってはそれが単に知識として知らされたような気がしてなりません。現場にありながら、生野の人々の生活のなかで自分自身がどれだけ“感じる”ことができたかと思うと疑問です。
差別とは一体どういうことなのか、あの怒り、在日韓国人が私に語るときに感じたあの怒りは何に対してのものなのか?差別を社会構造(それは取りも直さず私自身の生活とのつながりであると思うのですが)として捉えることができませんでした。ただ未消化ながらも多くのものが私に与えられたと思います。今後キリスト者として自分の生活のなかでそれらをどのように生きる姿勢として表わしていくのか、研修以来考えつづけています。
「君たちには日本人としてやるべきことがあるはずだ。それを一生懸命やればいいんだ」とある在日韓国人は言いました。

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