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大西 豊/笹島日雇労働組合委員長
年末年始期に仕事にアプレた日雇労働者が野宿を強いられて「行路病死」という形で使い捨てられていきます。
私は前回越冬斗争の反省文の中で越冬斗争についての問題点を三点にまとめました。
「アリとキリギリス」「炊き出しをしないですむように炊き出しをする」「福祉問題は労働問題である」の三点です。
第一は日雇労働者の(特に年末年始期における)生活困窮、凍死餓死の危険は日雇労働者諸個人の計画的生活や貯蓄欲の欠如ー個人的要因によるものではなく、社会的な日雇労働者使い捨てシステムの問題であるということ。
第二はそのような社会システムの変革がなければ越冬斗争も「可哀そうな人たちを救ってあげた」という自己満足と社会矛盾の隠蔽、福祉、労働行政の貧困の補完に終わってしまうのではないか、という危惧をのべたのです。
第三は、一、二とも関連しますが、福祉問題として現われる問題は建設資本による日雇労働者使い捨て、タコベヤ業者による労働者に対する暴力的支配や賃金不払いー労災もみ消し、重労働による体の酷使などに起因している、ということを述べようとしたものです。アオカン(野宿)の人の中には高齢者もいます。
日雇雇用保険加入業者は笹島求人約百業者のうち約六割、日雇健康保険加入業者は約一割にすぎません。そのような保険制度が実質的に機能していない事、退職金、年金などがない事、年一回の健康診断も職場が変わるため受けることができない事など、日雇労働者使い捨ての要因は多々あります。
生活保護についても住宅保護はアパート居住者が原則で、ドヤ、サウナに居住している人は受給困難であり、ましてや野宿者については住宅保護の対象とはならない、最貧困層切り捨てのシステムになっています。
民生行政は貧困者の抜本的救済を考えず、医療保護も資本に役立つ労働力商品として再生困難な者へは高額医療=高コストを嫌います。又、労働行政もタコベヤ、暴力手配師の取締り、日雇保険加入指導を行ないません。
行政は資本の奴隷として日雇労働者使い捨てを追認し推進する「殺人行政」です。 第九回名古屋越冬闘争への不当弾圧、三名逮捕はそれを明らかに示しています。
汚職=ワイロ、建設関係役人の企業への天下りと談合の容認が建設資本と行政の醜い癒着を構造化させています。
金町一家解体戦を頂点とする暴力支配打倒の闘いが日雇労働者解放にとって大きな位置をしめていることを確認すると共に、「福祉問題は労働問題である」ことの確認のため、越冬斗今期間中に是非笹島で求職する労働者の姿を見てほしいことを申し添えてアピールとさせてもらいます。

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