日本聖公会中部教区・名古屋学生青年センター
見つめて欲しい・笹島の日雇労働者を!
初出:1995/12発行『こえ』No.30
ささしま・野宿労働者と共に
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安斎 純子/野宿労働者の人権を守る会

 寒さを感じるに伴い、それぞれが越冬闘争を意識する様になってきた。またそれは、1年という月日の流れの速さを、実感させられる時季でもある。阪神大震災・地下鉄サリン事件etc。今年は人々が動揺し、心を痛めるニュースがたくさん飛び交った。その中でも忘れ去られて欲しくないのが、大阪・京都で起きた野宿を強いられている労働者に対しての、若者による殺傷事件。この夏、ここ名古屋笹島においても中高生らによる花火の打ち込み、バットを振りかざしての暴行など、野宿を強いられている労働者に向けられた差別襲撃は、後を断たなかった。不況の為に仕事に就けず、その結果野宿に追い込まれている彼ら。その上不当な扱いを、何故受けねばならないのか。

 叫んでも叫んでも聞かれる事のない現実に、諦めを覚えている労働者は多いだろう。また支援活動に力を注いでも、労働者の置かれている状況は悪くなるぱかり。虚しい思いをしている支援者も多いと思う。そんな中、労働者自身が団結する事なしには何も生まれないのだと、言葉だけではなく具体的に仲間作りへの取り組みが、行なわれる様になってきた。まだ小さな輪ではあるが、労働者の有志が集まって一つ一つの取り組みに向けて、声をあげている。笹島における、支援活動が開始されてから20年。支援者が労働者に代わって、果たしてきた役割は大きいと思う。しかし20年を一つの節目とするならば、これからはもう一方通行のの支援ではなく、疲れ切った労働者が一人でも多く自分の手で、自分の言葉で人間として生きる権利を取り戻そうと、思い起される様に働き掛け、それを支援していく事が大切なのではないだろうか。

 さて第21回越冬闘争の、準備に突入した。「労働者主体」を目指して、労働者と共に話を進めている。そこでの労働者自身の生の声を、ぜひ聞いて欲しい。「俺達は、人間だ!」野宿を強いられている労働者にとって、寒さの厳しい冬は本当に生きる為の闘いである。毎年凍死など路上での犠牲者が、何十人もいるのが悲しい現実なのだ。どうか、「笹島」を見つめて下さい。そして彼らと、その闘いを見つめ、越冬活動に御参加・御協力をお願い致します。

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