東北教区婦人会からのご報告
前会長 根田 芙紗子
東北地方への伝道は、日本聖公会設立の4年後1891年北東京地方部監督J.マキム師により始めら
れました。そして1929年東北地方区監督にN. S. ビンステット師が派遣されて、その年に第1回婦人
会(伝道補助会)総会が開かれました。東北は南北に細長く広い地形にあり、各教会の日常的な交
流は難しいのですが、総会のない年には県単位のブロック会を開き、交流と、学びの会を開いてお
ります。
今年はその県単位のブロック会が開かれた年でした。各県の当番教会の主催で、学びと親睦を深
める集会が開かれております。
又教区婦人会として、常設の敬老基金運営委員会による高齢者信徒及び教役者に「年祝い」や病
気の方には見舞金を贈るなどの事業をしております。同委員会は1975年に設立され、基金の原
資は先輩諸姉の「東北教区に婦人会老人ホーム建設」の熱き思いによる積立金でした。
加藤博道主教様から頂いたこの2年間の指導聖句は『ローマの信徒への手紙』第8章26節
「同様に、“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう祈るべきかを知りま
せんが、“霊”自らが、言葉に表されないうめきをもって執り成してくださるからです」です。
去る6月10日に役員会一同で「新地町」を巡礼してまいりました。役員会として中々被災地に
出向くことが出来なかったのですが、「大事に・東北」のお働きと連携して果たすことが出来まし
た。
磯山の教会の方々から当時の悲惨な様子をお聞きして、改めて多くの苦難を乗り越えて今に至って
いることを思いました。被災地の現状(特に東京電力福島原発の放射能汚染で苦しんでいる福島の
方々)はまだまだ復興からは程遠い深刻な状況にあります。聖霊のお導きがなくては何も出来ない
わたしたちですが、聖霊の執り成し、お導きを心からお祈りしながら被災者、被災地を忘れずに
小さな歩みを進めて参りたいと思っております。
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