第490号(2000年5月)


 札幌キリスト教会(主教座聖堂)は、4月23日のイースター礼拝をもって、それまでの礼拝堂の聖別解除をし、取り壊しの後、いよいよ改築工事が始まりました。11月末まで、牧師館も教会事務所も、それぞれ仮住居の場所を見つけて引っ越しました。仮事務所は教区会館の通りを隔てた真ん前。とっても便利なところです。
 ここは、3月末まで弁当屋さんで、教区事務所も会議などの際はここから弁当を買っていましたが、この不況でついに店じまいしたのを、札幌キリスト教会で借りることにしたのです。引越しの時には、弁当屋の看板や「いらっしゃいませ」というステッカーがそのまま残っていました。「そのままでもいいんじゃないかな」と私は思ったのですが、事務所のOさんの話では、弁当屋さんと間違って来られる方もあるとのことで、結局それらの看板やステッカーは「札幌キリスト教会仮事務所」というものに変わってしまいました。
 しかし、私は一人で想像をめぐらして楽しんでいたのです。「お弁当を下さい」というお客さんに、「はい、いらっしゃいませ。私どもには永遠に朽ちることのない命のパンがあります。また渇くことのない生きた水もあります。」と、ニコニコしながら私たちが応じることを。私達が、どのような小さなチャンスも生かして、主イエス様を証する中で、人々(お客さん)が、「そのようなパンが、そのような水があるのでしたら、是非とも私に分けてください」と言い出すことを。これが想像を超えて、私達の現実となることを。
      主教 ナタナエル 植松 誠




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