第514号(2002年5月)
先日、札幌キリスト教会で聖婚式がありました。数年前、就職・転居で旭川聖マルコ教会に教籍を移したN君と職場で知り合った素敵な女性との結婚式でした。N君が学生時代、また現在関わっているブラスバンドの仲間が、こじゅう人も集まってくれ、入堂や退堂はこのブラスバンドの伴奏によって行われました。
識語、ホールで手作りのパーティーが行われ、婦人会が朝早くから準備したオードブルや飲み物がならびました。楽しいひとときの終わりにN君があいさつに立ちました。自分が、札幌キリスト教会の家族として、あかちゃんの時から教会の信徒の愛の中で育ってきたこと、教会の人々は自分にとってお父さんやお母さんのような存在であるので、今回結婚式を札幌キリスト教会で挙げさせてもらったのだと語りました。N君のお母さんは、熱心な信徒でしたが、五年ほど前に天国に召されました。彼女の信仰者としての生涯と死は、多くの人々に深い感銘を与えました。この日も、何人もの人がそのことにふれ、お母さんが生きていれば、今日の日をさぞ喜んだだろうと話していました。
N君はあいさつの中で、自分の花嫁をお母さんに見てもらうことができなかったのはとても残念であるけれども、札幌キリスト教会の「お母さんたち」に花嫁を見せられるのは本当に嬉しいと語り、教会の婦人たちに向かって、「札幌キリスト教会のお母さんたち、これが妻のK子です」と花嫁を紹介しました。大きな感動の渦がホールに満ち、「お母さんたち」だけでなく、「お父さんたち」の目にも涙が光っていました。
主教 ナタナエル 植松 誠