昨年一一月の教区会で一つの動議が出されました。「教区主教の公用車を運行の安全さを考慮し、可能な限り速やかに更新する」という動議で、その提案理由として「当該車両は延べ走行距離一八万kmを超えるポンコツ車で、何時走行不能に陥ってもおかしくない代物である。この更新は、関係者が等しく教区的急務と心得る処であるが、本件実現につき肝心の利用者の賛同がなかなか得られないため、やむを得ず発議に及ぶものである…後略」とあります。
要するに、主教の車は替え時なのに主教が頑固だから…ということなのでしょう。頑固な議長(主教)の思いは省みられずに、この動議は可決されてしまいました。
このような動議も提案理由(その言葉使いも含めて)も教区会という真面目な場では異例なことであったと思いますし、今後もこの類の動議はお勧めできません。
しかし、これがまさに北海道教区のユーモアなのでしょう。議会の威厳、常識や慣例を飛び越えて、善意と優しさが噴き出してしまい、みんなが大笑いするのです。
私は、自動車の更新に関しては、まだまだ十分使えると思って、その気にはなりませんでしたし、この決議もしばらくは無視しようと思っていましたが、あれ以来、多くの方々の善意とご心配の声を聞く度に、もうそろそろ降参すべきだと思うようになり、三月末、ついに新しく車を買っていただきました。こんなこと、他の教区にあるでしょうか。