主教室より 2005年7月
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日本聖公会 北海道教区


北海の光 主教室より <2005年7月号>
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 六月半ばから約二週間、英国のノッティンガムで開かれた全聖公会中央協議会に、日本聖公会を代表して出席しました。教区の皆様のお祈りに支えられて、無事帰国できましたことを感謝いたします。 この会議の最中、家内から、札幌キリスト教会信徒のNさんが亡くなられたとの知らせを受けました。ご高齢で病院に長く入院しておられ、私も牧師をしていたときには何回か病床をお訪ねしました。ほとんどお話しもできず、ここ数年は、私がだれかもおわかりになっていらっしゃらないご様子でした。耳元には息子さんご夫妻がセットされた聖歌集のテープがいつもかけられていて、それを聞きながら毎日ほとんどお休みのようでした。無表情のようなお顔が時々ニコーっと微笑み、まるで天使のように輝くこともありました。

 私にとって最も嬉しく、感動し、また襟を正されるような思いをさせられるのは、このNさんのような方に、ご聖体を授ける時でした。聖別されたパン(ウェハース)のかけらを手に取り、「Nさん、イエス様のお体ですよ。はい、お口を開けてくださいね」と言って、かすかに開いた口の中にご聖体をそっと入れる時に、聖餐式の本質はこれだといつも思います。何か理屈があって受ける受けないを自分で決めるのではなく、何もできない自分、無心の自分にイエス様の方から来てくださる、それをただ受けるだけ。そこに主の恩寵があるのです。英国でそのことを思い出していました。

主教 ナタナエル 植松 誠