主教室より 2005年8月
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日本聖公会 北海道教区


北海の光 主教室より <2005年8月号>
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 私の父は八八歳で今も大阪で健在です。その父が一〇年ほど前までいつも楽しみにしていたのが戦友会でした。父が牧師であることを考慮して、日曜日にかからないように戦友会は開かれ、父も余程のことがない限り出かけていきました。 一年ぷりに会う戦友たちはお互いに肩を抱き、無事を確かめ合って泣き、その一年に亡くなった戦友を偲んで泣き、深夜まで語り合い、そして翌朝別れる時には次の戦友会での再会を約束して励まし合い涙するそうです。戦場で命を共にした人たちの繋がりは、もしかすると家族の繋がり以上のものがあるのだろうかと思えるほどでした。

 主教の巡回は、北海道教区では年に二回です。半年に一回の割合ですが、それぞれの教会を訪ねて、その信徒の皆様にお会いするのは、まるで父が行っていた戦友会のような感じがします。半年ぶりの再会を喜び、無事を確かめ合います。その期間に天に召された方があり、病気で入院しておられる方、遠くに住む子どもさんのところに引っ越された方などの消息をお聞きし、そしてそれらの方々を覚えて聖餐式を共にし、心尽くしの昼食を囲み、そしてお別れする時には、次の巡回での再会を約束し、お互いに主の御守りを祈るのです。涙することもしばしばです。

 主イエス様の生命を共に生きる私たちの繋がりは何よりも強いし、平安に満たされていることを主教巡回のたびに実感します。そして、次の巡回までは祈りながら楽しみに待つのです。

主教 ナタナエル 植松 誠