主教室より 2005年10月
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日本聖公会 北海道教区


北海の光 主教室より <2005年10月号>
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 さる九月二二〜二四日、教区修養会が洞爺湖畔のホテルを貸し切って開かれました。参加者の多くが、今回の教区修養会はとても良かったと私におっしゃいました。私も今回は本当に大きなお恵みと感動を与えられ、いまだにその余韻が消えません。素晴らしい天気と眼前に広がる洞爺湖のパノラマ、温泉。それらも修養会を盛り上げた要因ですが、何よりも今回のテーマである「いのちと福音」の豊かさと深さに参加者が圧倒され、大きな感動と畏れに満たされたと言えると思います。

 妻をガンで失った人、看護師として死と闘う現場でいのちを見つめている人、障がいをもった人々の自立支援の職場で働く人、母親を小学生の時に壮絶な末期ガンで送った司祭、そして、最近脳腫瘍の摘出手術を受け、今もまだ腫瘍が少し残ったままで牧師として働く司祭、これらの方々の発題やお話しは、そのすべてが「いのちと福音」の証しでした。決して順風満帆とした生涯ではなく、不条理な試練や破綻、病気と遭遇することばかりの中で、涙を流し、恨み、神不信にさえ陥ることもあったけれど、そのような時に、神様の用意してくださった出会いがあり、愛を知り、家族や教会の仲間の深い絆を感じ、キリストを主と仰いで生きる今の自分がいるという証しでした。私たちは涙を流してそれを聴きましたが、それは、いのちの讃歌と、私たちにこんなに豊かないのちを与えてくださっている神様への讃歌の涙であったのではないでしょうか。

主教 ナタナエル 植松 誠