旭川聖マルコ教会のMさんが天に召されました。重い障がいを持ったMさんを教会の仲間たちはいつも背負って二階の礼拝堂の最前列に運び上げ、礼拝中は祈祷書や聖歌、献金の世話などをし、礼拝が終わると食事やトレイなどを手伝いました。三月の主教巡回でも熱心に礼拝し、皆との交わりを楽しんでおられたMさんの嬉しそうな顔がそこにはありました。
Mさんは、聞き取りにくい言葉ながらも、今まで自分が所属した留萌と旭川の教会のこと、特に牧師さんたちの消息を私にいつも聞きました。実際、歴代牧師たちは、Mさんを家に訪ねたり、銭湯に連れて行ったり、ある時には東京にまで連れ出して、浅草見物や名物料理探訪もしたとのこと。それらは決して簡単なことではなかったと思います。ニセコでミレニアム行事があった時、彼の車椅子を押して少し歩いただけで息切れがしたのを私は今でも覚えています。
カファルナウムの家にいたイエス様のところに、病気の友人を担架に乗せて運んできた四人の物語が福音書にありますが、Mさんの生涯には、そのような友だちがいたことに深い感謝と感動を覚えます。福音書ではイエス様がそれら友人たちの信仰をご覧になって奇跡を行われますが、Mさんがいつも教会で礼拝を捧げ、教会の家族の中で温かく受け入れられているのを喜んでいらしたのは、そこに奇跡が起こっていたと私には思えます。Mさんのお世話をしてくださった方々に心から感謝いたします。