主教室より 2007年9月
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日本聖公会 北海道教区


北海の光 主教室より <2007年9月号>
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 八月に洞爺湖で行われたGFS夏のキャンプを訪れた時のこと。夜の礼拝で、リーダーが子どもたちに聞きました。「みんなの中で自分のことが嫌いな人、自分のことを嫌だと思ったことのある人いる?」ほとんどの子どもたちが手を挙げました。そして辛かったこと、悲しかったこと、嫌だったことなど、子どもたちの口からいろいろな体験が語られました。人と比べて成績が悪い子、運動が苦手な子、いじめを受けている子、体格でひけめを感じている子などもいます。「死んでしまいたいと思ったことのある人?」という問いに何人もの子どもが手を挙げていました。

 「私も、つい最近まで自分のこと嫌いだったの。でも今は少しずつ好きになってきました」とそのリーダーは子どもたちに語り始めました。どうして自分はこんなに頭が悪いのか、みんなより遅いのかなどに悩み、自分なんて何の価値もないし、もう死んでしまってもいいなどとずっと思いながら生きてきたそのリーダー。

 しかし、彼女に言わせると、最近、「神様がお創りになったものに失敗は無い」と思った途端、自分がそれまで嫌だったと思ってきた自分の「弱さや欠点」が何となく愛おしく好きになってきたのだと。私たちは神様に生かされていて、神様に失敗は無いんだよ。あなたたちも、神様に素晴らしい大切な存在として創られたのだから、自分のことを好きになろうよ、という彼女の言葉に、私はこれこそ福音の本質だなあと感激して聞いていました。

主教 ナタナエル 植松 誠