主教室より 2008年5月
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日本聖公会 北海道教区


北海の光 主教室より <2007年5月号>
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 アッシジに巡礼に行きますと、必ず聖フランシスコ大聖堂にみんなをお連れします。壁一面のジョットやチマブエしの絵を説明するのに、昔はガイドがグループ全員に聞こえるような大声を出していたのが、最近では礼拝堂の静けさを保つために、一人ひとりに小型のFM受信機を持たせ、ガイドの小声の説明を電波で飛ばして、私たちはそれを受信機に繋がっているイヤホンで聞きます。

 このような器具は世界会議でも同時通訳を聞く時に使われています。先日も京都で開かれた世界宗教者会議で、世界各地から来ている参加者がこの恩恵に浴しました。一チャンネルは英語、二チャンネルは日本語、三チャンネルはスワヒリ語などというように、チャンネルを合わせると何語でも聞こえます。しかし問題が起こります。主催者が、この受信機はこの場所でしか使えないので、持ち出さないように必死に呼びかけるのですが、参加者の中には、これを自分の国や家に持って帰れば、そこで何語でも通訳してくれる魔法の器具だと思って、持って行ってしまう人が多いのです。

 大聖堂でのガイドの声も会議場での同時通訳の声も、発信機からの電波があって初めて聞こえます。それがなければ、受信機はただの不要ゴミです。

 聖霊降臨日を迎えました。私たちに神様の御声を伝えるのは聖霊です。聖霊にチャンネルを合わせれば、私たちの信仰は生きいきします。聖書を読み、黙想し、祈りながら、聖霊の語りかけに目を傾けましょう。

主教 ナタナエル 植松 誠