主教室より 2008年6月
戻る

 
日本聖公会 北海道教区


北海の光 主教室より <2008年6月号>
2008年 5月 <<     >> 2008年 7月

 今年はランベス会議の年です。一〇年に一度開かれるこの会議には世界中から主教が集まります。一八六七年の最初のランベス会議には七六人の主教が参加しましたが、前回一九九八年の第一三回ランベス会議には八百人もの主教が集まりました。今年は、前回と同じく、英国のカンタベリーのケント大学で、七月一六日から八月四日までの二〇日間という長い会議です。

 前回のランベス会議は、人間の性(ヒューマン・セクシュアリティ)の問題で紛糾しました。「同性愛」を教会としてどのように理解するかで、意見が対立したのです。心ない言葉が飛び交い、怒りや不満も渦巻き、会期の終わりに近づくにつれて、主教たちの間には「このランベス会議は失敗に終わる」という失望感と無力感が高まっていきました。

 数日後に会議が終了するという八月六日は、主イエス変容の日であり広島原爆記念日で、この日の聖餐式司式は日本聖公会主教団でした。私たちは、一九九六年の日本聖公会総会で決議をした「戦争責任告白と謝罪」をこの聖餐式で表明しました。戦争中、教会は平和の器になれなかったことを謝罪し、深い悔い改めの中で、日本聖公会が神の和解のわざのために歩み出す決意を表明した時、それはランベス会議に集まった多くの主教たちに深い感銘を与えました。

 そして、その後も「日本聖公会が一九九八年ランベス会議を救った」と多くの人々に言われています。

 今回のランベス会議は何が起こるか楽しみです。 

主教 ナタナエル 植松 誠