教会暦
大斎節
2036  荒野にひれふし祈る主は
あらのにひれふし
青木瑞恵 (1936-)
INVOCATION
坂本日菜 (1968-)
 新しい聖歌の公募(第二次)から採用された、大斎節の聖歌です。
 主イエスの、荒野における悪魔との戦いの有り様を、主ご自身の心の葛藤を想起させながら、シンプルな言葉をもって1節から4節で歌い、そして5節においてわたしたちのたどるべき信仰の道を見据えた内容が歌われています。
 曲は変拍子(拍子が途中で何度も変わること)で、すんなりと流れないのは、与えられた試練を乗り越えることの困難さ、またわたしたちにとって、悪魔の試みを見極めることさえ難しいと感じられる現代社会の複雑さを表しています。音楽的に正しく歌うというよりも、詩を長くのばした旋律や休符を、自己を省みるためのインターバル(間)と感じながら歌うと良いでしょう。
 作詩・作曲は、2021、2022と同様、青木瑞恵・坂本日菜のコンビです(作者については2021を参照)。
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