礼拝諸式
聖餐式
2060  見えぬとも近く
O God, unseen yet ever near
Edward Osler (1798-1863)
ST. FLAVIAN
Day's Psalter, 1562
(訳詩 山崎 剛)
 『古今』230番の改訂訳です。
 『古今』の五段階評価 [資料編198頁以下参照]では、詩・曲ともに「削除すべき」とされていたものでしたが、再評価により『試用版』に収めました。聖餐の恵みをいただく意味と、その喜びを表しています。
 また、2節に見られる「マナ」という言葉の訳出によって、出エジプトの出来事が想起され、旧約聖書の神の救いを背景にして聖餐の恵みが歌われています。
 作詩のエドワード・オスラーは、19世紀英国の外科医(後に海軍軍医)で、退役後は、W・J・ホール牧師 (William John Hall, 1793-1861 )とともに、初期の教会の聖歌・詩編を、英国聖公会の礼拝にふさわしく翻案し、出版する事業を行いました。この歌集は“Mitre Hymnal, 1836”としてよく知られています。またS.P.C.K.(キリスト教知識普及協会)のスタッフとしても尽力しました。
 曲は英語詩編歌150編を収めた英国の歌集“The Whole Book of Psalms, 1562”の第132編の初めの4行に付けられた曲で、その歌集の出版者ジョン・デイの名に因み、“Day's Psalter, 1562 ”と呼ばれています。
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