一般
賛美と感謝
2077  来たれや声あげ
Come, O come, our voices raise
George Wither (1588-1667)
SONNE DER GERECHTIGKEIT
Bohemian Brethren, Kirchengseng, 1566
(訳詩 渋澤博子、訳詩協力 高木眞佐子)
 17世紀英国の重要な詩人ウィザーによる、詩編を元にした詩で、礼拝の始めにもふさわしい聖歌です。
 原詩はかなり長大な、詩編148編を翻案した作品ですが、今回の収録に当たっては『H82』で6節にまとめられたものをもとに、さらにコンパクトに4つの節にしました。その結果、詩編148編よりもむしろ、150編の印象の強い聖歌となりました。
 ウィザーは、叙情詩人として早くから評価を得ていましたが、ピューリタンとしてクロムウェルに協力し、投獄された時期もありました。1623年に出版した“Hymns and Songs of the Church ”は、広く愛唱された歌集です。
 曲は元々は民謡で、16世紀にボヘミア兄弟団(2045参照)の手によって、マラキ書3章20節の「義の太陽」を歌った詩に付けられて聖歌として取り入れられました。現在でもドイツを中心にその内容で歌われることが多いようです。のびのびと、1小節が無理なく一息で歌える程度のテンポで歌うとよいでしょう。
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