設 立 趣 旨 書

     特定非営利活動法人 聖公会生野センター

                  設立代表者    宇 野 徹







日本聖公会によって設立された、聖公会生野センターは、日本の朝鮮植民地支配により形成され日本の敗戦後も差別社会にさらされてきた在日韓国・朝鮮人が最も多く居住する暮らす大阪・生野区において1992年にその活動を始めました。

当センターは生野地域にあって在日韓国・朝鮮人が抱えている諸課題を在日韓国朝鮮人と日本人との協働作業よって取り組んできました。そしてそれはそれだけにとどまらず、障害者、高齢者への働きかけ、更に韓国で地域活動を担っている諸団体との交流、韓国文化の日本への紹介等、多岐にわたってきました。これらすべては在日韓国・朝鮮人問題への取り組みを中心としながら生野地域をより良いところにするための働きでもありました。一言で言うならば「大きなものより小さなもの」「強いものよりは弱いもの」「中心にあるものよりは周辺にあるもの」を大切にして、活動を続けてきたものであります。これらの活動は、今後より地域に根ざした活動とするべきであると考えます。

当センターの設立以来12年を経過し、環境問題の顕在化やグローバリゼーション化が進行する中で地球規模の課題が私たちの目の前にあります。しかしこのことは同時に「マイノリティー」と呼ばれている人々の諸権利を奪ってはならないことを銘記すべきです。グローバリゼーションの世界は同時に少数者の権利をも守る義務があるのです。

このような課題に取り組むためにもまず私たちの眼前にある諸課題に関わることが求められます。そしてそれを通して志を同じくする人たちとの協働が今後ますます求められるでしょう。

当センターは12年間の活動の経験を基にして、この度特定非営利活動促進法に基づく法人格を取得することにより、日本社会に対し、キリスト教精神に基づき、生野地域を中心として、在日韓国・朝鮮人と日本人に代表されるような様々な民族・文化的立場が違う者同士の協働により、生きとし生ける者すべてが自己を尊重される社会の実現に寄与することを目的として、本法人を設立します。

(日本工業規格A列4番)