| 今月の説教要旨 2003年1月 |
| 2003年1月5日(降臨節第2主日説教要旨) |
『本当の良き家族』
年頭にあたり、皆さんの一年の歩みの上に主のご祝福が豊かにあるようにお祈りいたします。
お正月になると、どこの神社も初詣で賑わいます。たいていの人は、家内安全、商売繁盛を祈りますが、やはり多くの人が最も祈ることは、家族の健康・無事ではないでしょうか。人のしあわせには、家族の平穏無事は欠くことができません。
わが家は今年は次男が正月に帰ってきて、平和な家族の団らんのひとときを楽しむことができました。平和な家族・家庭はありがたいものです。
本日の特祷では、「この世の家族生活」、「聖なる家族」のために祈られています。年頭にあたって、各々の良い家庭生活、家族のために健康・無事・平安を共々に祈りましょう。
福音書では主イエスの「聖家族」に目を向けるようになっています。幼子イエスとその家庭には、ヘロデ王の殺戮(さつりく)の危険が迫っていたのですが、天使のみ告げで聖家族はエジプトに逃れ、ヘロデの死後、やはり天使のみ告げにより、いったんユダヤに帰りますが、ヘロデの息子アケラオが王に即位、横暴をふるっていたので、また天使のみ告げでガリラヤのナザレという静かな村に来て住み、そこで幼子イエス様は平和に過ごし、成長されてゆきました。聖家族は常に天のみ使いの導きとみ守りと恵みの中で過ごし、イエス様もそのような状況の中で成長されたようです。
有名なレンブラントの『聖家族』の絵があります。天使が描かれていて、聖家族の上に常に天使のみ守りのあることが強調されているように思います。良き家庭は、神のみ守りと導きの中で生きるものであることを教えられます。
また、今日の使徒書の記事は、パウロがエフェソの教会の人々のために書いたものですが、彼らが「聖なる者」、「神の子」として主に選ばれた者であることに注意を向けさせています。
「…神は、ほめたたえられますように。」(エフェソの信徒への手紙1章3節)、「輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです。」(同1章6節)
聖なる者および聖なる家族が神によって選ばれたのは、神とその恵みをほめたたえるためだとパウロは言っています。
わたくしたち信者は各々、神をたたえるために選ばれ、わたくしたちの家族もそうだと言うのです。ですから、良き家庭、良き家族とは、主とその恵みを感謝し賛美する者たちであることを教えています。一人一人のクリスチャンの存在、家庭、家族というものは、神を賛美する器、神の栄光をあらわす器です。クリスチャンでない家族を持つ方々もおられると思いますが、その方はその家族のために祈るべきでしょう。
さらにパウロはこの記事の後半で、エフェソの人々が、「神を深く知ることができるようにし、心の目を開いてくださるように。」(同1章17節)と祈っています。また、「聖なる者たちの受け継ぐものが、どれほど豊かな栄光に輝いているか悟らせてくださるように。」(同1章18節)、「…神の力がどれほど大きなものであるか悟らせてくださるように。」(同1章19節)と祈っています。
この記事は、心新たにして新年に読む記事としてふさわしいと思います。わたくしたち一人一人、また家族のみんなが、いよいよ神を深く知り、神の恵みとか神の力の偉大さを悟ることができるようにと祈ることが、わたくしたちの大きな努めではないでしょうか。
信仰による家族こそ、良き家庭・良き家族ということを再認識しましょう。
みなさんのご家庭・ご家族の上に豊かな主の恵みと平和があるように心からお祈りいたします