[執事に叙任されて」 

                           執事 アンデレ 松山健作

 


 

 聖光教会・幼稚園に派遣されはや一年が経とうとしています。この一年は目の前の仕事をこなすことで精一杯。「神さまの宣教の働きに参与したい」と思って張り切って現場に飛び込んだ割には、まだ何もできていません。自らの小ささと未熟さを感じる毎日です。  しかし、そういった問いかけをしたときに思い出すのは、信徒さん一人ひとりの顔です。また幼稚園児の顔や職員さんの顔です。神さまの働きに参与していくということは、決して一人で何かをするということではないことを神さまは示唆しておられるように感じました。

 互いに励まし合う仲間がいるからこそ、何とかして諦めずにやってみようと勇気をいただき、前向きに生きることができます。また同時に自らが神さまに頼って生きていることしかできないと いう気付が与えられます。それは神さまが私というちっぽけな人間を赦し、大切にしてくださっているということへの気づきなのかもしれません。それは神さまに心から感謝しなければならない瞬間でもあります。

 そのような感謝を派遣された地において、嬉しいときも楽しいときも、悲しいときも苦しいときも共にするなかで執事として、神さまの宣教の業に参与し、主の栄光をあらわす働きができればと祈っています。そして聖光教会・幼稚園に関わるすべての人々が共に手をつないで宣教の業に導かれ、主の栄光をあらわす、ひとつのからだとされますように、お祈りしています。