「ロザリオとの出会い」 

                           執事 アンデレ 松山健作

 


 

  先日、韓国・ソウルに出張する機会がありました。ソウルに出張すると必ず聖架修道院のリトリートハウスに宿泊するようにしています。最近は物価上昇で、宿泊費も高くなってきました。それはさておき、今回は出張のついでに東大門市場の中にあるアクセサリー卸問屋に行ってきました。

 なぜならば、少し計画がありまして、日本でもアングリカン・ロザリオを流行らせたいなと密かに思っているからです。まずは幼稚園の年長組さんから、そして教会の婦人会のみなさんへ、そして秋祭りへ!?とつなげていけないかなと密かに思っています。

 ところで、「アングリカン・ロザリオって?」と不思議に思われるでしょう。私は、留学時代にすでに90歳を超えた趙マーガレットさんというおばあさんから、たびたびアングリカン・ロザリオのプレゼントをいただきました。趙おばあさんは、しっかりとした口調で「あんたは日本人なのに韓国語を学んでよく頑張ってるね」と日本語で声をかけてくださいます。「偉い、偉い、もっと頑張りなさいね」と飴ちゃんやお小遣いをくれるのですが、それらと一緒にアングリカン・ロザリオをくれるのです。

 趙おばあさんは、ロザリオについての説明はされませんでしたが、それらが入っている手作りの可愛い巾着には、日本語で祈り方の説明書が入っていました。カトリック主義の強い大韓聖公会では、ロザリオを用いる祈りを頻繁に行います。この祈りは、いつでも、どこでもお祈りでき、神さまに心を向けることができます。別にロザリオがなくったって祈りは、いつでも、どこでもできるのですが、習慣といったところでしょうか。

   私たち、聖光教会・幼稚園は、日々祈りから始まり、祈りで終わります。神さまに心を向ける方法は、個々人によってなされ違うわけでありますが、その多様な方法の一つがロザリオを用いる祈りなのだろうと思います。まずは、幼稚園の年長組さんと祈りをもってマイ・ロザリオを作るところから始めていきたいと思います。