月報「コイノニア」
2003年10月号 No.242


わたしの魂は主をあがめ

司祭ヨハネ

 そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
            ルカによる福音書一・39―45

 ルカは福音書の冒頭で「わたしたちの間で実現した事柄について、最初から目撃して御言葉のために働いた人々がわたしたちに伝えたとおりに、物語を書き連ねようと、多くの人々が既に手を着けています。そこで、テオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました」と書いています。ルカの時代、主イエスのご生涯について、最初からの目撃者であった人々から言い伝えられていたことを物語として書き連ねようとする努力が既に多くなされていたことがわかりますが、ルカはそれらに満足できなかったようです。すべての事を初めから詳しく順序正しく書きたいというのが、ルカが福音書(およびその続編の使徒言行録)を執筆した動機でした。
 たしかに、ルカ福音書には他の福音書にはない記事がたくさん含まれており、あたかもその場で見ていたかのように詳しく描写されています。とりわけ御降誕をめぐる物語は、もしもルカの記述がなければずいぶん淋しいものになっていたことでしょう。
 ルカは降誕物語を洗礼者ヨハネの誕生の次第から説き起こします。周知のように洗礼者ヨハネが主の公生涯と深い関わりを持つだけでなく、誕生の過程においても深く関わっていたことが示されます。
 まず年老いた祭司ザカリアに天使ガブリエルが現れ、老妻エリサベトが男の子を産むこと、その子は主に先立って行き、主を迎える準備のできた民を主のために用意する、と告げます。そのガブリエルがナザレのおとめマリアに現れた次第は前月号で見たところです。お告げに戸惑うマリアに対し、天使は「あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない」と説得します。ザカリアに告げられた使命を、ヨハネは早くもここでマリアに対して果たしていると言えましょう。マリアは、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」とお答えします。
 マリアは早速エリサベトを訪れました。冒頭聖句の場面です。エリサベトの言葉を受けて、マリアは「わたしの魂は主をあがめ」に始まる「マリアの賛歌」を歌います。
 マリアのエリサベト訪問を、エルサレムの金門を背景に絢爛たる場面として描いた画家もいます。金門は、子のなかったマリアの両親ヨアキムとアンナが懐胎のお告げを受けてその前で出会ったという、外典の記事からの連想によります。ジオットは、この場面をザカリアの家を背景にしっとりと描きました。
 エリサベトとマリア、主のお言葉は必ず実現すると信じた二人の女性の出会いは、母の胎にいるときから聖霊に満たされていたヨハネ、主に先立って行くヨハネが、主をお迎えした時でもありました。

図はジオット「マリアのエリサベト訪問」


2003年度
バザー開催

今年も11月3日午前10時より午後3時まで、京都聖マリア教会・ボーイスカウト京都第二四団共催(聖マリア幼稚園協力)によるバザーが開催されます。
 今年は昨年見送りにより、二年ぶりのバザーです。企画にあたっては、ベテランのバザーマン・バザーウーマンの経験と知恵を集結し、一人でも多くの方に参加いただき、楽しんでいただけるようこれまで話し合ってきました。もちろん、教会宣教百周年の記念礼拝をはじめ、今後の教会やボーイスカウトの活動に向けて一定の成果(収益)を上げなければなりません。バザーは日曜学校から婦人会までの教会内各部門と、幼稚園、ボーイスカウトが共通の目標のために共に働き、交流を深める数少ない機会でもあります。ご近所の皆さん、お友達にも声をかけていただき、一人でも多くの方に教会や幼稚園、ボーイスカウトを知ってもらいたいと思っています。ご協力を!


それではコイノニア名物「コーナー紹介」です。


受 付

 丸太町通から礼拝堂に入ると、前室に受付ブースがあります。前売りチケットの精算がまだの方はここでお支払いください。また、チケットをお持ちでない方は、この受付で購入できます。
 チケットはおでん400円、うどん400円、喫茶セット300円が連なったもので、額面1100円を1000円で販売します。バラ売りも可能です。この三種以外の出し物については現金でお買い求めください。
なお、当日券は園庭のサブ受付でも販売しています。
 自転車は教会西隣の玄部寮の前に置いてください。当日は乗用車の来場はできませんので、ご注意ください。
 会場は園庭、幼稚園ホール、屋上、会館ホールに分かれています。礼拝堂入口、幼稚園南玄関で靴袋を渡しますので、靴は各自でお持ちください。


飲食コーナー

*おでん
 ご存知、婦人会のおでんは大人気。季節感ぴったり、アツアツのおでんがバザーの熱気を盛り上げてくれます。持ち帰りもできますので、バザーで食して、ご自宅での夕食にもどうぞ。

*うどん
 一昨年のバザーで復活した「きつねうどん」。谷口店主、かく谷寺嶋副店主がこだわ
ります。最後に汁をすする時、特性だしに溶け込むきつねの油と薬味のねぎ、七味の香が至福のひと時をお約束します。

*喫茶セット
 青年会とジュニアチャーチのおもてなしによるケーキと飲物のセット。今年の目玉は手作りケーキ。この日のために心を込めて焼き上げたケーキをお選びいただきます。もちろん恒例の生演奏もあり。飛び入り大歓迎!

*綿菓子
 バザーといえばお祭り、お祭りといえば綿菓子。砂糖の甘いにおいは懐かしい縁日の記憶を呼び覚まします。今回、ついにマリアバザーオリジナル機が初お目見え。さっそくにマリア内で熟練技術者の育成にとりかかっております。

*生ビール・ジュース
 買い物をして一段落、やはり生ビールです。今年もたくさん飲んでもらいます。ビール券差し入れも大歓迎。


物販コーナー

*寄贈品
 バザーのメインイベントである寄贈品。今年も選りすぐりの逸品が並びます。素敵な商品を見て、触って、買ってください。早く!早く!

*干物
 前回好評について再度登場。ジュニアOBの中央市場コウジ商店自慢の品々。スーパーの特売品とは一味違います。
*野菜
 朝どりの野菜と果物を産地直送でお届けします。土の匂いのする野菜・果物がこの価格で手に入るなんて!

*お総菜
 京都聖マリア教会婦人会が腕によりをかけて作ったお総菜。毎年、昼前には売り切れる人気コーナー。

*甘納豆
 ボーイスカウトの元団委員、遠藤さんの甘納豆。これもマリアのバザー名物です。

*和菓子
 ほっぺたが落ちる大福、桜もち、草もち...ダイエット中のあなたも思わず手が伸びる!婦人会の一押し、一口サイズのおしゃれな和菓子をどうぞ召し上がれ。

*雑貨
 世界のマーケットプレースを超極小にしたコーナー。思わぬ掘り出しモノが!

*手芸品
 ホームメイドのあったか品が揃っています。

*ホーリーコーナー
 足を止めてご覧ください。クリスマスグッズや愛らしい小物たちがあなたを待っています。

*プリクラ
 前回に続き、今年もやります。マリア教会のIT化に奔走するリーダーの腕で、来場記念にお友達とワンショット!今年はお待たせしません!

*パン
 今年はバンの老舗「進々堂」社長のご好意により、パンコーナーを設けてくださいます。自慢の味をご賞味ください。

*びっくりコーナー?
 マリアの壮年が中心となり、なにやら怪しげなスポットが企画されているとかされていないとか…。もしとんでもないスポットを見つけても逃げ出さないように。


子供コーナー

 幼稚園屋上はボーイスカウトと日曜学校による子供コーナー。以前は場所が分かりにくかったため来場者は少なかったのですが、今年は子供が一度は屋上へ行きたくなる秘策を考えているとか。子供たちが安心して遊べる場にしたいとスタッフは張り切っています。

今年は日程に恵まれ、土・日と準備ができます。特に前日準備には、午後4時より幼稚園の床の養生、教会会館二階に保管している寄贈品の移動、午後6時から寄贈品陳列、午後7時から園庭の会場設営等、多くの労力が必要になります。
また、バザー当日の会場運営にも、ご協力をお願いすることになります。共に汗を流し、共に笑ってバザーを楽しみましょう。


各部からのお知らせ

=日曜学校=
11月2日(日)お誕生会。16日(日)柿狩り遠足。
21日(金)教師会。

=ジュニアチャーチ=
11月は2日(日)10時より朝の礼拝(礼拝堂)。
16日(日)は第三日曜ですが、SSの遠足に随行。現地にて礼拝予定。

=幼稚園=
11月10日(月)幼児祝福式。15日(土)感謝祭。
18日(火)グループ会(赤組)。20日(木)グループ会(花・緑組)。

=婦人会=
ガス釜が新しくなりました。これまでのは会館が建った時の購入ですから20年使われたことになります。今回は一つは幼稚園が購入、後の一つはただいま申請中。
11月の婦人会は12月と合同で12月14日(日)の予定です。

=ボーイスカウト24団=
<ビーバー隊・カブ隊>11月16日(日)合同運動会(錦林小)。 
<ボーイ隊>11月30日(日)飯盒炊さん(小出石方面)。
*各隊とも新年度を迎え新入隊員を募集しています。見学も随時して頂きます。お問い合わせは南育成会長まで。


ニュースとお知らせ

=誕生感謝の祈り=
10月5日、森田みどりさん三女ひかりちゃん(8月28日誕生)誕生感謝の祈りを行いました。

=結婚式=
10月11日(土)今荘貴史さん・東千春さんの結婚式を行いました。

=洗礼志願式=
11月二日主日礼拝の中で松本昇さんの洗礼志願式を行います。

=諸魂日逝去者記念式・墓地礼拝=
11月2日、主日礼拝は諸魂日逝去者記念聖餐式を兼ねて行います。昼食後若王子墓地礼拝に出かけます。

=50日記念式・納骨式=
11月2日主日礼拝後、三井啓さん50日記念式・納骨式。
11月9日主日礼拝後、奥田恵美子さん50日記念式・納骨式を行います。

=逝去者記念聖餐式(レクイエム)=
10月22日(水)の逝去者記念聖餐式で、次の方々を記念しました。
6日―藤原清太郎(1979)、ヤコブ水本実(1991)、江口治子(2002)、
9日―主教ヨハネ山田襄(1993)、
13日―ベルナデッタ名倉洋子(1984)、ヨハネ石川敬介(1985)、
16日―アンナ鈴木かおる(1974)、
18日―岡田啓子(1996)、
19日―ヴォーナド吉田篤史(1986)、
22日―ミレー尾上良知(1972)、
23日―*ヨハネ牧口重明(1972)、
24日―宇野誠治(1985)、主教サムエル法用渉(1997)、
28日―成尾延一(1974)、
30日―イサク谷口イサク(1972)、
31日―ヨハネ立石新吉(1977)、山岡剛司(1996)

=宣教百年記念行事=
マリアコイノニア8月号でもお知らせしたとおり、京都聖マリア教会は今年宣教百周年を迎えます。これを記念してさまざまな事業が教会委員会で検討されていますが、まず第一弾として左記の記念行事が行われます。
◆11月29日(土)
◇10時宣教百年記念聖餐式、司式・説教 ステパノ高地敬主教
◇13時祝会、ウエスティン都ホテル京都「葵殿」

=プチ聖歌隊=
第二・第四日曜日はプチ聖歌隊が礼拝奉仕します。礼拝後聖歌隊練習が行われます。

=桃山基督教会応援=
大塚勝執事は10月から毎月一回第二日曜日に桃山基督教会の主日礼拝応援に行かれます。

=定期教区会招集=
11月24日(月・休)九時から、今年は一日の日程で開催されます。当教会の代議員は新實康男さん、服部卓爾さん、佐々木亨さんです。

=ベストリーに掛け時計=
このほど大塚執事が寄贈してくださいました。自動的に時報に合わせる正確な時計です。感謝。

=屋内電話機総デジタル化=
教会・幼稚園の屋内電話配線のデジタル化工事が行われ、電話機が入れ替わりました。コピー機もFAX機能付きのものに変わりました。


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