月報「コイノニア」
2007年11月号 No.291


光の子どもたち

ろうそく礼拝  
12月24日(クリスマス・イブ)
       午後七時半から、他。

司祭 ミカエル 藤原健久

しかし、兄弟たち、あなたがたは暗闇の中にいるのではありません。ですから、主の日が、盗人のように突然あなたがたを襲うことはないのです。あなたがたはすべて光の子、昼の子だからです。わたしたちは、夜にも暗闇にも属していません。従って、他の人々のように眠っていないで、目を覚まし、身を慎んでいましょう。
              (Tテサロニケ5・4-6)

 日が暮れてから、暗くなった礼拝堂で、ろうそくの炎を囲んで祈りを捧げる、ろうそく礼拝。教会では幾つかの礼拝があります。
 まず、「クリスマス・イブ」の礼拝。最も有名なろうそく礼拝です。今年は月曜日になります。聖公会は特にこの礼拝が好きだと言われています。九つの聖書の箇所を読みながら、イエス様のご降誕へと至る、神様の救いのご計画を黙想します。特にマリア教会の礼拝は、聖歌隊の歌声とオルガンの演奏が素晴らしく、音楽礼拝の趣を見せています。幼稚園のクリスマス礼拝でも、前半部はろうそく礼拝が行われます。ここでのろうそくの炎は、クリスマスに毎年読まれる次の聖書の箇所を思い起こさせます。「初めに言があった。…言の家に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」(ヨハネ1・1-5)イエス様は、暗いこの世を照らす、神様の愛の光として、お生まれになったのです。
 次に、「イースター・ヴィジル」のろうそく礼拝があります。訳すと「復活日徹夜祭」となりましょうか。イースターの前夜、午後11時から行われます。来年は3月22日(土)深夜となります。初期の教会では、この礼拝を一年で最も大切な礼拝として守っていました。この時にだけ洗礼式が行われていたそうです。礼拝堂を真っ暗にし、司式者が礼拝堂入り口でお祈りをします。その時、巨大な「復活のろうそく」を祝福し、会衆と「キリストの光」「神に感謝します」と唱えながら入堂します。「復活のろうそく」を祭壇横の台に設置し、そして会衆と次の唱和を、大きな声で唱えます。「ハレルヤ、キリストはよみがえられた!」「キリストは本当によみがえられた!」感動的な瞬間です。東方教会では夜中から朝方まで礼拝が続きます。この唱和の時には大変盛り上がり、礼拝堂のあちこちで「ハリストス(キリスト)復活!」「実に復活!」のあいさつと共に熱い握手が交わされます。
 最後に 、「黙想と祈りの集い」があります。毎月第2土曜日午後7時から。ざぶとんに座り、お皿の上でろうそくを灯し、イコンを見つめながら、静かな黙想の時を持ちます。
 暗闇の中で輝くろうそくの炎は、ほんの小さな光です。けれども、わたしたちの心を和らげ、暖めてくれます。ろうそくの光を見つめながら祈るとき、わたしたちは、人間が闇ではなく光の子として創られたことを思います。この世の闇は暗く深いものです。時には闇の方に魅力を感じることもあるかも知れません。けれどもわたしたちは、光を見つめ、光の方へ歩んでゆくときに、本来の自分になることが出来るのです。


バザー大成功!

 午前11時のバザー委員長前田潤兄の号令のもと、各売り場がスタート。活気にあふれた呼び声で、売るも買うも楽しい一日を満喫しました。
 今年は特にボランティアという意味合いも込めて福祉施設「あおい苑」や障害者スポーツ「ソニック〜京都電動蹴球団」の紹介コーナーもあり、有意義なものになりました。 10月28日(日)好天のもと、バザーが行われました。去年に引き続き、主日の聖餐式終了後のバザーということで、藤原司祭が当日用につくった式分を手に、ボーイスカウト、幼稚園関係者もともに礼拝を献げました。
 200余名が礼拝堂にあつまり、ともに主を賛美するのはすばらしいことで、とてもうれしいことでした。


小浜聖ルカ教会で野外礼拝!

 11月11日(日)朝8時に聖マリア教会を出発したバスは、一路北へ。目指すは下田屋司祭が司式される「小浜聖ルカ教会」。
 今年の野外礼拝はちょっと趣向を変えて、貸し切りバスでみんなで出かけようということになりました。実行委員長の吉村兄率いる52名の団体は、バスに乗るなりハイテンション!ワイワイと楽しく旅をしました。子どもたちも大喜びで車中でビンゴなどを楽しみながら、時間通りに小浜に到着しました。
 聖ルカ教会は、日頃10人前後で主日の礼拝を守っておられます。そこへマリアから50余名がワイワイ駆けつけたので、準備も大変だったでしょうが、スリッパもたくさん用意されていて、歓迎していただきました。
 常は「松本チャント」で聖餐式を行っておられるそうなのですが、あちらの信徒の方のご希望により、マリアの式文を持っていき、マリア形式の礼拝をさせていただきました。下田屋司祭の司式の日でしたので、そのあたりはスムーズに行きました。オルガニスト・末松姉、サーバー・新實兄のご奉仕も慣れたもので、また自慢の聖歌隊も登場し、聖ルカの信徒の方も感激していただいたようでした。
 聖餐式後は記念撮影をさせていただいて、海の幸の昼食へ。さすがの北陸の味に舌鼓を打ちました。食後は海産物のお土産お買い物タイム!安くて美味しそうな魚を両手に持ってバスに戻ってきました。
 その後、NHKドラマ「ちりとてちん」で一躍有名になった「若狭塗」のお箸の体験コーナーへ。これがまた大変楽しく、時間を忘れて楽しみ、ここでもお箸のお土産タイム!帰路のトイレ休憩でも、お野菜の直売でお土産タイム!とぬかりなく、最後の最後まで楽しみました。
 また来年も素敵な企画を考えたいと思います。(S)


聖マリア幼稚園コーナー

秋はいいな、楽しいなー

 子供たちが毎朝、それぞれ手にいっぱいの「秋」を持って登園してくるこの頃です。どんぐりや木の葉はどれ一つとして、同じ物はありません。それは子供たちと一緒です。一つ一つ、神様の下さった賜物です。
 11月現在、プレプレスクールには13組の親子が参加してくれています。お部屋の中だけではなく、春や秋には積極的に園外へ出かけて行き、毎回目的こそ違いますが、外で活動する時にも集団を意識し、ねらいを持って活動をしています、そして一番伝えたい事として、自然という神様が下さった世界を肌で感じています。
 夏には御所の出水の小川で遊びましたが、同じ御所でも今月はリニューアル・オープンした、児童公園へ出かけました。魅力ある小さい子用の遊具もありましたが、児童公園の周りにはうっそうと大きな森のような木立が…!探検隊気分で入っていくと、落ち葉の下から不思議な形のきのこが顔を出し、あまり街中では落ちていない、しいの実がどっさり!秋は面白い、秋は不思議と感じた様です。そして前回子供たちが牛乳パックで作ったバックが秋の収穫でいっぱいになったのでした。毎回活動がそれで終わってしまうのではなく、お散歩一つにしても、行く前からどんな経験が出来るのか、期待に胸を膨らませる様にと準備しています。お散歩の次の日には秋の収穫をみんなで見て、更に経験を繋げた活動を行い、深めていくプログラムが組まれています。
 そして、最も配慮している事があります。プレプレの子供たちは初めて集団生活の門をくぐると同時にキリスト教の門もくぐるわけですので、どうやって、クリスチャンでない子供たちやお母様方に神様の御業を伝えられるかということです。毎回お祈りをしますが、感謝祭やページェントなどの行事もありませんので、まずは小さな範囲ではありますが、子供たちの周りでの身近な経験や自然の事象から伝えて行きたいと思います。
 いよいよプレプレもクリスマスの準備に入ります。日本ではあって当たり前のイベントになってしまいましたが、このプレプレに通ってきてくれている親子には、クリスマスが単にサンタクロースの誕生日・サンタさんがプレゼントをくれる日と思って過ごしてしまわぬように、クリスマスまでの日々を大切に過ごして行きたいと思います。
 今年度はプレプレから5人の子供達が幼稚園に入園致します。そして今年度初の試みで、入園準備として、朝の自由遊びの時間を在園児と共に過ごす日を設けました。子供達にとってより良い環境を整えていきたいと思っています。
全ての事に感謝!!
(プレプレスクール クララ 藤田尚子)


各部からのお知らせ

=婦人会=
12月16日(日)婦人会例会 一部 礼拝 二部諸報告 

=日曜学校=
12月3日(月)教師忘年会。22日(土)午後3時45分〜7時 クリスマス礼拝・祝会。
23日(日)・30日(日)冬休み。

=ジュニアチャーチ=
12月2日(日)・16日(日)午前10時〜朝の礼拝。午後1時〜ミーティング。
12月23日(日)午後六時よりクリスマスパーティー(教会会館)。

=青年会=
12月9日(日)ギター講習会(予定)。

=幼稚園=
11月28日(水)メリーちゃんサークル。12月1日(土)理事会・評議員会。
4日(火)花組親子クリスマス会。5日(水)赤・緑組女の子親子クリスマス会。
6日(木)赤・緑組男の子親子クリスマス会。
13日(木)ページェントリハーサル。14日(金)午前保育終了/pre-pre school二学期終了。
18日(火)クリスマスページェント。19日(水)岡崎郵便局へ。
20日(木)二学期終了。21日(金)大掃除。

=ハンドベル=
朝ベル毎週火曜日10時半〜。夜ベル毎週木曜日19時45分〜。

=ボーイスカウト24団=
<ビーバー隊>12月9日(日)隊集会「クリスマス会の練習」(聖マリア教会)。
<カブ隊>12月9日(日)・16日(日)組集会「クリスマス準備」(聖マリア教会)。
<ボーイ隊>12月1日(土)・8日(土)・15日(土)合同班集会「SASUKE」(聖マリア教会)。
<ベンチャー隊>12月1日(土)・15日(土)・33日(土)隊会議「クリスマスとスキーバス準備」(聖マリア教会)。
<団>12月1日(土)合同会議(聖マリア教会)、24日(月・振休)クリスマス礼拝・祝会(聖マリア教会)。


ニュースとお知らせ

=住所変更=
前田佳奈さん、前田雍子さんがそれぞれ引っ越しされています。
教会へお問い合わせください。

=12月のレクイエム=
12月19日(水)11時から次の方々を記念して逝去者記念聖餐式を行います。他に記念したい方がおられましたらご連絡ください。教籍は問いません。
1日―ダニエル野嶋(1975)、
3日―星野英謙(1943)、
9日―*吉田勇(1971、谷敬子父)、
11日―バルナバ速水経憲(1920)、菊地忠夫(1934)、岸喜国(1980)、
12日―ラファエル服部喜三(1978)、
14日―テモテ椹木武夫(2002)、
19日―*吉田花子(1992、谷敬子母)、
21日―モニカ尾上千代、
24日―アクラ中島誠(1975)、
25日―トマス立石愛二(1990)、
26日―エリザベス西原信、
28日―ヒルダ中野京子(1995)、
29日―*アクラ浦地辰雄(1985、浦地洪一父)、
30日―ドロシー・デッソー(1980)、エリザベス岸喜江(1989)、
31日―ハンナ星野富士子(2002)。

=聖マリア会=
11月18日(日)聖マリア会(幼稚園・旧現職員会)を行いました。礼拝後、直ちに、幼稚園関係者逝去者記念礼拝を行い、その後場所を移して懇親会を行いました。

=子どもミーティング=
12月2日(日)礼拝後、昼食を食べながら、「子どもミーティング(大人向け)」を行います。子どもプロジェクトのご奉仕下さる方、興味のある方ぜひご参加下さい。二階集会室にて。子どもプロジェクトでご奉仕下さる方は、藤原司祭、または吉田栄子さんまで。

=大掃除=
11月25日(日)12時40分〜14時30頃、本年度の大掃除を行いました。総指揮・野嶋兄の号令のもと、テキパキと働きました。

=ハンドベル・コンサート=
12月2日(日)夕方より、礼拝堂にて林姉率いる、平安女学院OGのハンドベルクワイヤーが演奏会を行います。入場無料。

=幼児祝福式=
11月25日(日)礼拝中に、幼児祝福式を行いました。幼稚園以下の年齢の子どもたちが祝福されました。小さなプレゼントもいただいてご機嫌でした。

=クリスマス予定=
▽12月23日(日)午前7時 早朝聖餐式。午前8時 英語聖餐式【Holy Mass in English】
▽10時45分 降臨節第四主日聖餐式(総員礼拝)クリスマス祝会(食事持寄り)
▽24日(月・休)午後3時より、キャロリング(予定)
▽24日(月・休)午後11時30分 降誕日第一聖祭(深夜聖餐式)
▽25日(火)午前7時、早朝聖餐式、午前8時、降誕日第二聖祭(英語聖餐式 Holy Mass in English)
▽25日(火)午前10時45分 降誕日第三聖祭(主要聖餐式) (*教会委員選挙開票日)
▽26日(水)午前7時 最初の殉教者聖ステパノ日聖餐式 午後7時 夕の礼拝
▽27日(木)午前7時 福音記者使徒聖ヨハネ日聖餐式 午後七時 夕の聖餐式
▽28日(金)午前7時 聖なる幼子の日聖餐式 午後7時 夕の礼拝
▽29日(土)午前7時 主教トマス・ベケットの日、早朝聖餐式 午後7時 夕の礼拝、聖餐準備の式
▽30日(日)降誕後第1主日 午前七時早朝聖餐式、午前八時英語聖餐式、午前10時45分 降誕後第1主日聖餐式 マリア・ミサ曲
▽31日(月)午後11時30分 大晦日深夜聖餐式(主イエス命名の日イブ)
   大晦日の深夜、新しい年を聖体拝領で迎えましょう。
▽1月1日(火)午前七時・早朝聖餐式 午前11時 主イエス命名の日聖餐式
▽2〜4(水〜金)礼拝はお休みです。
☆1月5日(土)午前7時 早朝聖餐式 午後7時 夕の礼拝、聖餐準備の式
▽7日(日)午前七時早朝聖餐式、午前8時 英語聖餐式【Holy Mass in English】午前10時45分 顕現日聖餐式


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