3月号その2


実習感謝

アントニオ 出口 崇

 あっという間の一年間でした。藤原司祭をはじめ、実習生を受け入れてくださったマリア教会の皆様、ありがとうございました。
 三年間の神学生生活で、三つの教会に実習させて頂きました。卒業を目前にしたとき、何とか三年間過ごせたのは、土日の教会実習での皆様との交わりがあったからだと思います。
 平日の神学館での生活は、専門的な知識を詰め込むことだけに追われて、それで満足してしまうことがあります。しかし、教会での礼拝や、日曜学校、午後の会合、聖書研究などでの皆様との交わりを通して、自分が「頭でっかち(元からでかいですが…)」になっていることに気付きます。
 去年のクリスマスにマリア教会の日曜学校の子どもからクリスマスカードをもらいました。「どうすればかみさまにあえるの?」という、子どもらしい、素直な質問が書いてありました。
「イエス様はどこにいるのか?」聖書には、復活なされたイエス様が弟子たちにこう言います。『私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる(マタ28:20)』
 「イエス様は常に私たちと共にいてくださっている」。聖書にも記されているキリスト教の大原則とも言える教えです。また、日曜学校の礼拝式文には『二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである(マタ18:20)』とも書かれています。
 しかし、手紙の質問は、「神様はどこにいるの?」という一般的な質問ではなく、「どうすれば神様に会えるの?」というもっと切実な、個人的な「会いたい」という願いからくる質問に思えました。神学館という学びと礼拝にたくさんの時間が与えられている環境に居るにも関わらず、「イエス様を捜し求める」という気持ちが日々の生活の中で薄くなっていた、自分の思いにいっぱいになってしまっていて、イエス様のことを忘れていた、離れていたということに気付かされました。平日の神学館での生活だけでは気付かなかったことかもしれません。土日の教会実習での皆様との交わりが、多くの気付きを与えてくれました。
 マリア教会の皆様の祈りと忍耐によって支えられた一年間でした。至らなかったこと、ご迷惑をお掛けしたことが多々あったと思います。どうぞおゆるし下さい。そして、マリア教会に繋がる全ての方に感謝します。
 四月から京都復活教会に勤務させていただきますので、今後とも皆様のご指導、ご鞭撻、宜しくお願いいたします。



聖マリア幼稚園コーナー

 3月20日、2007年度の卒園式および修了式を終え、今、幼稚園はなんとも寂しく、閑散としています。でも、子ども達のいない園庭には、卒園児たちが植えて、世話をしたチューリップやスイセン・ムスカリ・クロッカスの花が咲き乱れ、春の暖かな日差しがホールに差し込んでいます。子ども達がいない「幼稚園」って本当に不思議で、その花の存在さえも時に忘れてしまいます。そこに咲いているのは、花だけでなく、共に過ごす子ども達の笑顔や泣き顔もまた一緒に咲いている事に気付かされます。
 今年度の卒園生は20名です。そのうち錦林小学校にお世話になる子どもが七名。その他8校に分かれて就学します。計9校です。うちマリア幼稚園からたった一人、代表で就学する子どもが六人です。幼稚園は、子ども達にとって初めてお家の方々から離れてすごす「社会」です。その場にいる人と心通わし、信頼関係を築き、心も体もぶつかりあいっこしながら、成長していきます。わたし達は、この大事な大事な三年間をお預かりさせていただいています。 卒園生を送り出すとき、先生達の心によぎるのは、「あの小さかった○○ちゃんが…」と幼かった時を思い返す一言です。「おかあさん!」と涙する子どもたちを引き離すように迎え入れた花組の入園当初が思い出され、初めての集団生活の中で友達とクルクルと遊ぶ姿に目を細めた日々が重なります。思わず「おかあさん!」と呼び止められることが何度あったことでしょうか…。その言葉の響きがなんとも甘く、優しい響きに感じられたのは子ども達が「お母さん」を心の底から愛しているから、そして愛されているからあんなに、温かく伝わってくるのでしょうね。先生やお友達と心通わせ、心弾ませ、時には、どんより曇り空の日も、毎日通った幼稚園をほんのすこしでも記憶に留めておいて欲しい…と思うのは大人のエゴでしょうか??
時を同じくして、ご家庭のご事情でドイツにお引越しされる花組のお友達も緑組と共に、マリアを巣立ちました。そして、4月からは、37名の在園児が進級し、(四年保育の六名は花組になります。)新入園児さんをお迎えいたします。また、この幼稚園に57名の子ども達の声が響き渡り、賑やかになりそうです。
 この一年間、多岐に渡り幼稚園の子ども達の為ご理解・ご協力くださいました教会の皆様方に心より御礼申し上げます。教会が、子ども達を毎朝迎え入れてくれます。靴箱は秘密基地です。アッシャー台の下は隠れ家。前室のベンチでしりとりゲーム。小礼拝堂で「ありがとう」「ごめんなさい」のお祈りをして…。神様に出会い、神様に守られて子ども達は大きくなります。そして、また神様に導かれて、新たな出会いが教会の扉の向こうに待っています。
 (教諭 サラ生谷 朋子)


各部のお知らせ

=婦人会=
4月20(日)3・4月合同婦人会例会 一部 礼拝、二部『[セクシュアル・ハラスメント防止委員会]』って? 話 浦地愛、三部 諸報告。

=日曜学校=
3月30日(日)・4月6日(日)春休み。4月13日(日)新学期スタート・入学式。
15日(火)午後5時〜教師会。20日(日)子ども聖歌隊。5月10日(土)遠足。

=ジュニアチャーチ=
4月6日(日)・20日(日)午前10時〜朝の礼拝。午後一時〜ミーティング。
29日(火・祝)メンバー拡大企画・春の大パーティー(聖マリア教会)。

=青年会=
3月30日(日)昼食当番。

=幼稚園=
3月26日(水)メリーちゃんサークル。4月8日(火)始園式。10日(木)入園式。
12日(土)一年生おめでとう会。23日(水)メリーちゃんサークル。

=ハンドベル=
朝ベル毎週水曜日10時半〜。夜ベル毎週木曜日19時45分〜。

=ボーイスカウト24団=
<ビーバー隊>4月6日(日)緑化募金「グリーンビーバー」(岡崎公園)、20日(日)親子ハイク「歩け・あるけ・アルケ」(場所未定)。
<カブ隊>4月6日(日)組集会「緑化募金」・特別隊集会「カブホリディ反省会」(聖マリア教会)、13日(日)組集会「救急法講習会」(聖マリア教会)、20日(日)組集会「救急法ポイントラリー」(第三錦林小)。
<ボーイ隊>4月5日(土)・12日(土)・19日(土)合同班集会「セコムしてますか」(聖マリア教会)。
<ベンチャー隊> 4月12日(土)上進式・隊会議「キャンプについて」(聖マリア教会)、19日(土)隊会議「キャンプについて」(聖マリア教会)。
<団>4月4日(金)団会議(聖マリア教会)、5日(土)団委員会(聖マリア教会)。



ニュースとお知らせ

=転居=
次の3名は、就職のため転居されました。▽小林由布子さん▽佐々木恭子さん▽南耕祐さん・住所は教会へお問い合わせください。

=4月のレクイエム=
4月16日(水)11時から次の方々を記念して逝去者記念聖餐式を行います。他に記念したい方がおられましたらご連絡ください。教籍は問いません。
1日―マリア山岡知代(1961)、
5日―立石静(1937)、
10日―中堀瑞枝(1945)、
16日―ベニヤミン津田雅之介(2001)、
21日―司祭W・J・カスバート(1929)、松田重雍(しげやす1978)、
24日―司祭アブラハム法用繁造(1975)、
29日―続木路南(1971)、ベタニヤのマリア宮西良子(1998)

=卒業・入学・就職おめでとうございます=
<幼稚園入園〉
水野頌平(聖マリア幼稚園)。
<小学校入学〉
濱野丹悟(京都教育大学附属小←聖護院保育園)。
<中学校入学〉
森優奈(近衛中←北白川小)。
<高校入学〉
岩本翼(立命館宇治高←高野中)。
森雄樹(北稜高←近衛中)。
<大学・専門学校入学〉
岩本駿(大谷大学文学部社会学科←大谷高)。
新實彰平(京都大学法学部←洛星高)。
森百合香(聖母女学院短期大学児童教育学科←鴨沂高)。
青木巴奈(大阪大学理学部←金蘭高)。
<大学卒業〉
津田祐理子(京都市立芸術大学音楽学部卒)。
<大学院入学〉
小林丈二(大阪大学大学院医学研究科←京都工繊大学応用生物学科)。
<就職・転勤〉
佐々木恭子(光村図書出版←京都大学文学部)。
小林由布子(ブライダルプロデュース←同志社女子大学学芸学部)。
立石るか(浜松聖隷病院←京大病院)。
南耕祐(ホワイトベアーファミリィ・旅行代理店←福岡県立大学修士課程)

=各企画開催!=
4月13日(日)午後一時半「日曜学校主催・茶話会」、20日(日)午後1時半「デンマーク刺繍講習会」講師:吉田栄子さん。29日(火・休)ジュニア・チャーチ昼食会・語り合う会。多数ご参加下さい。

=韓司祭按手式・韓国ツアー=
韓相敦司祭按手式・韓国ツアー(5月26-29日)の案内が教区から来ています。ご希望の方はお申し込み下さい。

=子どもプロジェクト奉仕者募集=
子どもプロジェクトでご奉仕下さる方は、藤原司祭、または吉田栄子さんまで。

=芦生のんびりキャンプ=
GWの人混みを避けて芦生でのんびりしませんか?5月4日(日)〜6日(火・休)出入り自由です。お問い合わせは吉村まで。


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