月報「コイノニア」
2008年6月号 No.298


《シリーズ・色々な礼拝》
広がる交わり。

京都教区キャンプの礼拝
(教区小学生キャンプ 7月31日-8月2日
 教区中学生キャンプ 7月28日-31日、
            琵琶湖畔・北小松にて
 教区ジュニアユースキャンプ 
  8月12日-15日、三重県・大淀海岸にて)

司祭 ミカエル 藤原健久

わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。       (ヨハネの手紙T 1・3)

2003年教区小学生キャンプ(北小松)の集合写真。
後列にはスタッフの藤原司祭の姿も。

 毎日梅雨空、蒸し暑くなってきました。夏はすぐそこです。夏と言えばキャンプです。マリア教会でも日曜学校(7月20-21日、北小松)、ジュニア・チャーチ(8月8-10日、芦生)、それにボーイスカウト各隊のキャンプと、たくさんのキャンプが行われます。それと共に行われるのが、教区のキャンプです。
 マリア教会は、「日本聖公会・京都教区」に属しています。教区には北は富山、南は和歌山・新宮まで約四〇の教会、伝道所があり、それぞれの活動を行っています。教区キャンプは当初、一つの教会だけでは子どもたちのキャンプを行えない、小さい教会の日曜学校が集まって始めたと聞いています。毎年回を重ね、小学生キャンプは今年で第59回を迎えます。そこから中学生キャンプ、高校生キャンプが派生し、学校に行っていない高校生年代の子どもたちのために、「ジュニア・ユース」と名前を変えて、現在に至っています。
 毎年、春から準備を始め、毎週のように準備のミーティングを重ね、プログラムを練ってゆきます。教会のキャンプとは違い、参加者も、またスタッフも広範囲から集まります。毎年の悩みはスタッフの確保です。大学生や青年を中心にスタッフを募りますが、最近は子どもも大人も忙しく、なかなか集まりません。けれども、「学生の街・京都」だけあって、毎年少数でも新しい顔が見られます。地方から京都の大学に入学した青年が、スタッフの体験を通じて教会につながることもあります。
 教区のキャンプの魅力は、何より、色々な教会から人々が集まるところにあります。普段は会えない遠くの子どもたちとも、仲良くなれます。子どもたちは大人よりもずっと早く仲良しになり、キャンプが終わる頃には涙で別れるほど、深い交わりを体験します。別の魅力としては、プログラムの若々しさがあります。毎年スタッフの半分ほどが入れ替わります。ですので毎年「ゼロからの出発」のような心構えです。不慣れな部分を、情熱でカバーしてゆきます。長い時間を掛けてテーマを決め、それに基づきプログラムを組んでゆきます。工夫に満ちたプログラムに、毎年感心しています。
 礼拝も、工夫に満ちたものです。礼拝はキャンプの中心になる、大切なものです。それだけに、変えられない部分もありますが、工夫できる余地のある部分には、積極的に取り組んでいます。私は「洗足」の礼拝はキャンプで初めて経験したと記憶しています。またキャンプファイヤーと組み合わせた礼拝や、自然と交わる礼拝も、キャンプならではのもので、楽しい思い出になっています。
 マリアの子どもたちには、教会のキャンプと共に、教区のキャンプにも是非参加してもらいたいと思います。マリアのパワーを、教区のみんなにも披露してもらいたい!けれども、結果的に「返り討ち」になるかも?教会と教区とは相互交流の関係です。教会の素晴らしい伝統や技術を教区に持ち寄り、教区で熟成された楽しいゲームやプログラムを教会に持ち帰る、お互いが刺激し合う関係になれば良いなぁと思います。


教会委員会からのお知らせ

 教会委員選挙について、教会委員会は、2008年度受聖餐者総会の決議(選挙制度を考えることを教会委員会に一任)に基づき、今後の教会委員選挙について検討しました。その結果、2009年度の選挙に於いては、暫定的に以下のように実施いたします。
 なお、「教会委員選挙についての申し合わせ」は、引き続き検討を重ね、2009年度年度受聖餐者総会に上程し、改めてご了承を頂く所存です。

教会委員選挙についての申し合わせ

1.投票日に、満70歳以上の人は、被選挙権を辞退することができる。
2.健康上、その他の個人的な事情により、被選挙権の辞退を牧師に申し出ることができる。
3.3年以上連続して教会委員を務めた人は、次年度については被選挙権を辞退することができる。
4.上記1.〜3.については、希望者は、11月教会委員会までに牧師に申告し、
  牧師は申告の諾否について教会委員会に報告を行う。
5.教会委員に選出された場合、健康上、その他の個人的な事情により、
  教会委員の辞退を牧師に申し出ることができる。
  牧師は、申し出を受理した場合は、教会委員会に報告を行う。


投稿
アヴェ・マリア〜ゆたかな恵みに感謝〜

大阪教区神学生、在ウイリアムス神学館 ジョージ 林 正樹

 桜満開の西宮聖ペテロ教会〔大阪教区〕を旅立ち、美しい緑に囲まれたウイリアムス神学館での学びを始め、早いもので初めての夏を迎えました。当教会実習では、指導司祭の藤原健久先生をはじめ多くの教会員の皆様にご指導いただき深く感謝いたします。 週末、軽快に自転車を走らせマリアへ向かうひとときは、至福のときでもあります。
 マリア教会は音楽の専門家も多く、礼拝奉仕者の方々が支える、礼拝のゆたかさに驚かされています。主日の三回の聖餐式のほか、土曜日の夕の礼拝もいやしのひとときを与えてくれます。特に、英語聖餐式の後の藤原先生手づくりのサラダをいただきながら、外国人のゲストの方々を交えて懇談する朝のひとときは、一番のリラックス・タイムです。
 簡単なプロフィールを紹介させていただきます。大阪YMCAに約30年間勤務してまいりました。その間、主として予備校・専門学校・英語学校で授業や教務を担当、40代以降は法人本部で、プログラム開発や教育研修に携わっておりました。その後、関西学院大学大学院に学び、今年3月、松山高吉(まつやまたかよし)の聖歌・讃美歌についての研究を論文としてまとめ、日本基督教学会近畿支部会で発表する機会を得ました。この松山高吉は、聖書翻訳・聖歌作家、聖公会聖歌集編纂委員〔明治・大正期〕で、平安女学院校歌の作詞者でもあります。京都聖三一教会初期の信徒でもありました。
 私は、小さい頃から音楽が大好きで、中学・高校と合唱部に所属、高校時代(浦地洪一司祭の後輩)は、シューベルトの「アヴェ・マリア」を新入生歓迎会で独唱しました。YMCAの教職員クリスマスでは日本キリスト教団大阪教会のパイプ・オルガン伴奏で、同曲を賛美いたしました。また、この頃から10年間大阪フィルハーモニー合唱団で歌っており、ことに朝比奈隆先生の晩年に演奏活動に参加できたことは大きな恵みでした。(7月14日の早朝・NHK衛星第二で再放送される、朝比奈隆生涯最後のベートーヴェン「第九」に合唱団員として出演しました。ぜひご覧下さい。2000年12月29日、大阪フェスティバル・ホールでの収録。)したがって、この京都聖マリア教会でも、聖歌隊のお手伝いができることを大きな喜びにしております。
 現在、三人の子供たちは一昨年の秋に全て独立、同居家族は妻と愛猫のシンプル・ライフです。ちなみに小学校三年生の女児と二才の男児の二人の孫がいます。日曜学校で同年代のお子様とお会いできることも大きな喜びです。まだまだ、礼拝の所作にも不慣れで、若葉マークでご迷惑をおかけすることが多いかと思いますが、何卒ご容赦ください。みなさん暖かいご支援、ご指導をお願いいたします。    「喜び・祈り・感謝」



聖マリア幼稚園コーナー

「新しいお友達が出来たよ!」

 教会の玄関前の紫陽花達は恵の雨に踊り、園庭のカタツムリ達は、子供達の熱烈な歓迎に、目玉や角を出そうか引っ込めようかの慌て振りです。
 Pre-preは現在八組の親子で活動しています。この梅雨の季節は小さな子供達を連れて出かけるのには、大変な季節ですが、週三回 雨空の中、可愛らしいレインコートに身を包み、長靴を履いた足取りも軽く、小さな傘を差して幼稚園に来てくれています。
 クラスに慣れてきてもまだまだお母さんとは離れがたく、寄り添うように遊ぶ姿があります。先生が子供達一人一人に関わったり、お母様・お婆様方とも沢山お話をする事が出来て事こそが、このPre‐Preの良さだと感じています。又、こんなに嬉しいことはありません。バス通園や子供のみお預かりする二歳児クラスの園では考えられないことでしょう。お母様とのお話の中から知る子供達のお家での様子は、園で見る子供達の姿よりもっと深い気持ちや行動の意味を知る事が出来ます。子供達を奥深く感じ取れる事は私達保育者にとって、とても大切な事です。お母様方のお子様に対する熱い思いを感じて、ご一緒に大切に子供達を育んでいきたいと思います。
 「子育て支援」という言葉を近年良く耳にされる事と思いますが、幼稚園教育要領の改訂の中で「子育ての支援」という言葉に代わり、重要な意味合いを持つようになりました。子育てを代わりにしてもらうというのではなく、子育てを頑張っている親を支援するという事です。子供達の成長・発達の過程をしっかりと自分達の目で見て頂きたいのです。子育ては楽しいことばかりではありません。むしろ難しくてしんどい事の方が多いでしょう。子育ての大切さを伝える為に、Pre-pre Schoolは親子で参加という形でこれからも頑張ります。
 子供を育てているつもりが
反対に、親が子供に育ててもらっているんだと感じます。わが子に翻弄されつつも子育てに頑張っておられる親御さん達を支援していきたいと思います。
 さて2年目を迎えたメリーちゃんサークルは今年度5月より月2回 参加費を頂いて行っています。毎回10名〜16名の方が来てくださる好評ぶりです。ねんねしていた赤ちゃんが、首がすわり、お座りでき、と月が変わるごとに急激な成長を見せてくれるのがこのメリーちゃんサークルならではの楽しみです。乳幼児の為の絵本の読み聞かせも定着し、目を見開き見ている様子に、絵本の大切さを伝える良い機会となっています。メリーちゃんサークルも、ただの場所の提供では無く、私の子育ての経験や、保育園での乳幼児保育の経験を活かして、他のサークルとは一味違った子育ての支援の場となるようにと奮闘しております。
 日々神様がお守り下さっている事は勿論、先生達の連携と、保護者の皆様のご協力とご理解あってこそ、更に教会の方々への理解に感謝致します。とっても可愛い子ども達です。お時間がございましたら、是非覗きにきて下さい。
      (pre-pre school  メリーちゃんサークル担当 クララ 藤田尚子)


各部のお知らせ

=婦人会=
6月29日(日)六月婦人会例会 一部:礼拝、二部:万華鏡作り、三部:諸報告。7月27日(日)7月婦人会例会。

=日曜学校=
7月6日(日)お誕生日会。7日(月)午後七時半〜北小松キャンプスタッフミーティングB。
13日(日)午後一時半〜北小松キャンプ説明会 於:礼拝堂。20日(日)〜21日(月・祝)北小松キャンプ。
7月27日(日)〜8月31日(日)夏休み。

=ジュニアチャーチ=
7月6日(日)・20日(日)午前10時〜朝の礼拝。午後1時〜ミーティング。

=青年会=
6月29日(日)昼食当番。

=幼稚園=
6月25日(水)メリーちゃんサークル。30日(月)お誕生日会。グループ会(花組)。
7月9日(水)メリーちゃんサークル。11日(金)プレプレスクール一学期終了。
15日(火)午後保育終了。17日(木)夏のお楽しみ会。18日(金)一学期終了。
23日(水)〜25日(金)聖保連保育者大会教職員参加。

=ハンドベル=
朝ベル毎週水曜日10時半〜。夜ベル毎週木曜日19時45分〜。

=ボーイスカウト24団=
<ビーバー隊>
7月6日(日)ビーバー集会「備えよ、ビーバー」(聖マリア教会)、
19日(土)・20日(日)夏季親子キャンプ「ビーバーボール」(友愛の丘)。
<カブ隊>
7月6日(日)組集会「キャンプ準備」(聖マリア教会)、13日(日)上進章集会(聖マリア教会)、
20日(日)上進章集会・組集会「キャンプ準備」(聖マリア教会)、20日(日)組集会「キャンプ準備」(聖マリア教会)、
25日(金)〜27日(日)夏季カブホリディ「サバイバル・カブ」(友愛の丘)。
<ボーイ隊>
7月5日(土)・12日(土)・19日(土)・26日(土)合同班集会「ガリバー旅行記」(聖マリア教会)、
13日(日)草刈(芦生キャンプ場)。
<ベンチャー隊>
7月5日(土)・12日(土)・19日(土)隊会議「パーティーの件」(聖マリア教会)、
19日(土)・20日(日)ビーバーキャンプ奉仕(友愛の丘)・パーティー、25日(金)〜27日(日)カブホリディ奉仕(友愛の丘)。
<団>
7月4日(金)合同団会議(聖マリア教会)。


ニュースとお知らせ

=訃報=
パウロ江口一久さんが6月13日、転倒事故のため逝去されました。14日(土)通夜、15日(日)午後、神戸聖ミカエル教会で行われました。
18日(水)、逝去者記念聖餐式に引き続いて、教会納骨堂への納骨式を行いました。故人の魂の平安と、ご遺族の慰めをお祈りいたします。

=7月のレクイエム=
7月16日(水)11時から次の方々を記念して逝去者記念聖餐式を行います。他に記念したい方がおられましたらご連絡ください。教籍は問いません。
1日―ヨハネ稲生泰夫(2007)、
2日―続木満那(1982)、
5日―マリア松田美也子(1978)、
6日―三井正二(1972)、*林咲菜(さきな、2002)、
8日―アンナ山本千代子(2006)、
11日―マリア太田キヨ(1949)、*司祭片岡常吉(1973片岡霊恵父)、
12日―笠井金作(1994、菅原さと子父)、
21日―永田保治郎(1941、続木智子祖父)、
23日―アーサー山本文雄(2007)、
24日―アンナ山口ヨシエ(2006)、
28日―エステル立石光(1974)、サムエル大槻憲史(1994)、サムエル速水経明(2005)、
31日―マーガレット渡辺喜美代(2000)。

=サーバー、オルター研修会延期=
6月15日(日)に予定しておりましたサーバー、オルター研修会は事情により延期になりました。改めて秋の開催日をできるだけ早く決めてお知らせいたします。

=日曜学校キャンプ=
7月20日(日)ー21日(月・休)の連休に北小松で行います。子どもたちも、スタッフの大人も、どうぞ多数ご参加下さい。特にスタッフが不足しています。是非お手伝い下さい。第3回スタッフ・ミーティングを、7月7日(月)午後7時半より行います。

=ジュニアチャーチ芦生キャンプ=
8月8日(金)〜10日(日)芦生キャンプ場で行います。中高生に声を掛けてください。また、スタッフが不足しています。特に車が必要です。平日の往路のみでも結構です。詳しくは吉村さんまで。

=教区キャンプ=
教区キャンプの準備も始まっています。教区中学生キャンプ・7月28日(月)〜31日(木)、小学生キャンプ・7月31日(木)〜8月2日(土)、共に北小松にて。ご参加下さい。

=管区総会より=
5月27日(火)〜29日(木)に行われた日本聖公会総会で、大阪教区の主教に大西修司祭(中部教区)が選ばれました。管区事務所総主事は相沢牧人司祭(横浜教区)が選ばれました。横浜教区主教は既に三鍋裕司祭(横浜教区、管区事務所総主事)が選ばれており、6月20日(金)に按手式が行われました。三鍋主教は当教会信徒・尾崎泰子さんの娘さんのお連れ合いです。


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