月報「コイノニア」
2008年7月号 No.299


《シリーズ・色々な礼拝》
おこしやす。

聖書研究会
(毎週木曜日、午前11時から、他、二階会議室にて)

司祭 ミカエル 藤原健久

 では、どうしたらいいのでしょうか。霊で祈り、理性でも祈ることにしましょう。霊で賛美し、理性でも賛美することにしましょう。さもなければ、仮にあなたが霊で賛美の祈りを唱えても、教会に来て間もない人は、どうしてあなたの感謝に「アーメン」と言えるでしょうか。あなたが何を言っているのか、彼には分からないからです。
            (Tコリント14・15-16)

 コリントの信徒への手紙T第一四章は、教会の礼拝について、特に「異言(いげん)と預言」がテーマになっています。いずれも、神様からの特別な賜物とされ、各教会に語れる人々が相当数いて、重んじられていたようです。コリントの教会では、異言を語る人が多く、礼拝が宗教的な雰囲気になるのは良いのですが、熱狂的になりすぎ、理性的でなくなってきたようです。パウロも異言を語れました。「私は、あなたがたの誰よりも多くの異言を語れることを神に感謝します(18節)」。そのパウロが彼らに勧めるのが、「異言よりも預言を重視しなさい」と言うことでした。預言も神様からの霊感によって語る言葉ですが、日常の言葉で語られ、また理性的に語られるのが常でした。人々の受け止め方としては、熱狂的に語る異言は「派手」で、預言は「地味」だったのでしょう。なぜパウロがそのように勧めるかというと、「教会に来て間もない人」への配慮のためでした。どれほど素晴らしい賜物だとしても、それが教会に来て間もない、まだまだ不安を抱えた求道者を、躓かせるものだと、それは意味がなく、「自己満足」にしかならない。たとえ地味であっても、救いを求める人々に、優しく接することの方が、教会の本来の使命だと、パウロは考えていたのでした。けれどもパウロは現実的な人です。「あれかこれか」というような極端な考え方をしません。「私の兄弟たち、こういう訳ですから、預言することを熱心に求めなさい。そして、異言を語ることを禁じてはなりません。しかし、全てを適切に、秩序正しく行いなさい。」(39-40節)
 聖書で語られる教会の状況は二千年前のことですので、現在の教会に必ずしも当てはまるわけではありません。けれども私たちにも示唆する点が沢山あります。教会の礼拝には様々な伝統があります。また宣教においても様々な活動があります。私たちは絶えずそれらを、「教会に来て間もない人」の視点で洗い直す必要があります。語られるメッセージ、式文や礼拝用書、音楽、建物の構造、信徒の対応、役割分担、教会全体の雰囲気などなど、それらが、教会に初めて来た人にとって優しいものになっているだろうか、自己満足になっていないだろうかを確認しなければなりません。
 私たちは聖餐式の冒頭で、「主イエス・キリストよ、おいでください」と唱えます。「お迎えする」というのが、教会の本質の一つです。初めて教会に来られる方を、イエス様が来られたかのように、お迎えする教会でありたいと思います。
 …というのが、ある日の聖書研究会の内容です。聖書をみんなでじっくりと読むことによって、それまで気付かなかったことに気付き、理解が深まります。聖書の理解が深まれば、礼拝での喜びも深まると思います。現在、毎週木曜日の午前中と、不定期に日曜日の午後に行っています。どちらも、初心者の方でも参加しやすいようにと、心掛けています。どうぞどなたでもご参加下さい。お待ちしています。


北小松で野外礼拝!

      7/20 2年ぶりに

 夏真っ盛りの7月20日(日)、復活教会・北小松キャンプサイトで、野外礼拝が行われました。参加者は大人17名、子ども1名、幼児2名で、日曜学校キャンプ参加の子どもたちのバスに楽しく同乗しました。
 琵琶湖をバックにした自然の中で、日曜学校の子どもたちと共に礼拝を守ることができ本当に感謝でした。
 その後は緑陰での昼食、そして藤原司祭がご準備下さった竹を使った「マイ箸(はし)」作り…短い時間ではありましたが、とても充実したひとときで、琵琶湖で泳ぐ子どもたちの歓声を聞きながら、帰路につきました。
 心地よい疲れで、往路とは真逆の静かな(-_-)zzzバスで教会に無事帰りつきました。
(日曜学校キャンプの報告は次号夏休み行事特集で詳しくさせていただきます。)


今年もバザーを
おこないます!

本年度も、10月26日(日)に、教会・ボーイスカウト・幼稚園が手を携えてバザーをする事が決定いたしました。近年、世の風潮か寄贈品が不足し、目玉商品の登場も少なく、収益金も思うようには上がらない状態ではありますが、「みんなで力を合わせて楽しくやる」をモットーに開催する事になりました。どうぞよろしくお願いします。

2008年度バザー委員長

アンデレ 森田 秀樹

 このたび、藤原司祭、教会委員会のご推薦により、聖マリア教会バザー委員長の大役をお引き受けすることになりました。
 他の教会からもとても注目されているこのマリアのバザーを成功させるのは皆さま次第です。絶大なるご協力をお願いいたします。
 当日はみんなで揃って礼拝を献げ、バザー会場でおおいに楽しみ、そして大きな利益を上げ、大成功をおさめたいと思います。
 皆さま、どうかよろしくお願いいたします。


聖マリア幼稚園コーナー

「7月の幼稚園」

 京都の夏、毎日、むし暑い日が続きますね。幼稚園の子ども達は、額に汗をにじませて、ホールやお庭で、元気いっぱい遊んでいます。今年はお天気にも恵まれ、大好きなプールにも沢山入る事が出来ました。
 7月の幼稚園。4日には、7日の「七夕」に向けて、教会の田中さんのお世話で頂いている笹と約一か月かけて取り組んだ七夕飾りとを持ち帰りました。織姫様と彦星様が一年に一度、天の川で会う事が出来る日。そのお話の素話(絵本や紙芝居等絵を見る事なく、先生のお話だけでイメージを膨らませて聞きます)を聞いて、七夕飾り作りが始まりました。短冊や五色つなぎ…等など、先生の説明をしっかりと聞き、見本を見て、のりやはさみ、クレヨンといった道具を使い、切る、貼る、描くと、手先を動かし、自分の五感を存分に使って、各組、その年齢に合わせた、簡単なものから、難しいものまで十数種類を作って行きました。難しい作品を作っている時には、眉間にしわを寄せながら悪戦苦闘していた子ども達。出来上がった作品を「せんせい、できた!」と見せに来る時には、にっこりと、とても良い表情で、出来た喜びを体いっぱいに表現してくれていました。箱に入れて持って帰った七夕飾り、七月七日はそれぞれのお家で笹の葉に飾られ素敵に風に揺れていた事でしょう。一生懸命作った世界に一つの七夕飾り。あるお家では花組・赤組・緑組の時の飾りをそれぞれの年の成長の記録になると全部、残しておられるとか。嬉しい事です。
 17日には、今年度最初の大きな行事「夏のお楽しみ会」があり、沢山のお家の方々をお招きし、第一部はお礼拝、そして、第2部は歌とリズムバンド(楽器演奏)を披露し、第3部は、お家の方々と一緒に、わなげや魚釣りといったゲーム六種を楽しみました。花組さんのかわいいお歌に顔をほころばせ、ひとつ大きい赤組さんの姿に成長を感じ、最終学年である緑組さんのしっかりした歌声や立ち姿に、頼もしさを感じるそんな会となりました。そして、18日、神様、幼稚園を支えて下さる皆様のお守りの下、無事に一学期を終了する事が出来ました。四四日間の夏休みにたくさんの経験を積み、夏季保育やお泊り幼稚園と幼稚園のおたのしみを合わせ、思い出を沢山作って欲しいものです。そして、また9月からの幼稚園も更なる成長を期待しながら、楽しくすごしてゆけるようにと思います。
     (赤組 団聡子)


各部のお知らせ

=婦人会=
7月27日(日)7月婦人会例会 一部:礼拝、二部:高瀬佳子さん(音楽療法士)のお話『橋』、三部:諸報告。

=日曜学校=
7月20日(日)〜21日(月・祝)北小松キャンプ。27日(日)〜8月31日(日)夏休み。7月7日(日)二学期スタート。

=ジュニアチャーチ=
8月3日(日)10時より朝の礼拝。8日(金)〜10日(日)夏のキャンプ(芦生キャンプ場)。

=青年会=
8月31日(日)昼食当番。

=幼稚園=
7月18日(金)一学期終了。23日(水)〜25日(金)聖保連保育者大会教職員参加。
8月5日(火)〜7日(木)夏季通園保育。7日(木)〜8日(金)緑組宿泊保育(幼稚園泊)。
9日(土)〜17日(日)教職員完全休暇。21日(木)〜22日(金)夏季園外保育。
22日(金)こひつじの会幼稚園大掃除。29日(金)教職員会。9月1日(月)始園式。

=ハンドベル=
朝ベル毎週水曜日10時半〜。夜ベル毎週木曜日19時45分〜。

=ボーイスカウト24団=
<ビーバー隊>
8月24日(日)ビーバー集会「お別れ会」(聖マリア教会)。
<カブ隊>
8月2日(日)上進章集会(聖マリア教会)、3日(日)隊集会「キャンプ反省会」(聖マリア教会)、
15日(金)〜16日(土)上進章集会「BSキャンプ見学」(芦生キャンプ場)、
31日(日)カブラリー「ジャングルカブブツク」(宝ヶ池)。
<ボーイ隊>
8月13日(水)地区キャンポリー(友愛の丘)、
14日(木)〜16日(土)夏季キャンプ「ガリバー旅行記」(芦生キャンプ場)、
23日(土)班集会、30日(土)隊集会「お別れ会」(未定)。
<ベンチャー隊>
8月9日(土)・23日(土)隊会議「年プロ作成」(聖マリア教会)、
14日(木)〜16日(土)BS隊夏季キャンプ奉仕(芦生キャンプ場)。


ニュースとお知らせ

=24団ビーバー隊カブ隊合同見学会を催します。=
来る9月7日(日)、錦林小学校校庭と体育館をお借りして、ボーイスカウト京都第二四団合同上進式を行います。上進式というのは年度初めに、小学校二年生のビーバースカウトはカブスカウトに、小学校五年生のカブスカウトはボーイスカウトに、中学校三年生のボーイスカウトはベンチャースカウトに、条件を達したベンチャースカウトはローバースカウトに昇進する式です。その団行事に併せて新入隊員を募集するため合同の見学会と称して、ゲームラリー等をして楽しみたいと思っています。お近くに対象年齢(幼稚園年長〜小、中学生)がおられましたら、お声掛けいただいてぜひご一緒いただきますようお願いします。昨今の子どもたちにない縦割りが味わえます。お問合せ吉村まで。

=ご出産=
織田恵理子さん、7月31日に、無事女の子をご出産されました。おめでとうございます。

=記念式=
7月13日(日)聖餐式後、パウロ江口一久さん逝去後一ヶ月記念式を行いました。

=8月のレクイエム=
8月20日(水)11時から次の方々を記念して逝去者記念聖餐式を行います。他に記念したい方がおられましたらご連絡ください。教籍は問いません。
1日―ヤコブ広沢哲男(1981)、
6日―クララ山田絢子(1989)、
7日―サムエル津田慎介(1960)、
9日―*荒木義次(2002、大鹿加奈子叔父)、
10日―篠田統(1978)、*西谷涼子(1994、末松玲子母)、
11日―*木田允子(よしこ、1988、續木智子義姉)、
12日―林要三(1940)、速水和彦(1949)、ヘレン伊豫田絹子(1995)、*ハンナ西澤菊枝(2003、旧姓成尾)、
14日―ガマリエル渡辺常造(1999)、
15日―中堀孝志(2005)、
21日―ヨハネ小川富(1954)、
22日―ルデア南祐実(1984)、古川清子(1987)、
23日―アウグスチヌス中村良夫(2006)、
25日―プリスカ浦地つね子(2001)、
26日―*續木彩子(2003、續木智子義姉)、
28日―ステパノ中根冬雄(2000)、
30日―*牧村ます(1945、大岡みゆき祖母)。

=神学生実習一学期終了=
7月6日(日)で林神学生の一学期の実習は終了しました。二学期は9月13日(土)より再開の予定です。

=サーバー、オルター研修会=
延期になっておりましたサーバー、オルター研修会は10月5日(日)礼拝後すぐにおこなうことになりました。ご予定下さい。

=教区小学生キャンプ=
7月31日(木)〜8月2日(土)に北小松にておこなわれる教区小学生キャンプに、当教会から、吉川愛永さんと、松本優平君が参加しています。

=ジュニアチャーチ芦生キャンプ=
8月8日(金)〜10日(日)芦生キャンプ場で行います。中高生に声を掛けてください。また、スタッフが不足しています。特に車が必要です。平日の往路のみでも結構です。詳しくは吉村さんまで。

=日本アグーナリー=
7月31日(木)〜8月4日(月)、第10回日本アグーナリー(障害者スカウトの集い)に京都代表として吉村和馬君が参加しています。アグーナリーに参加したオーストラリアのスカウトが、4日(月)、5日(火)の2泊、教会で宿泊されます。障害者のスカウトと2名の介助のスカウトの3名です。

=ワックス掛け=
先日、礼拝堂前室とホールの床を清掃し、ワックスを掛けました。当面、滑らないように静かに歩いてください。また、汚さないように気をつけましょう。

=日本聖公会・青年活動のため=
8月3日の信施は、日本聖公会・青年活動のためにささげられます。今年は特に20日〜23日、沖縄を会場に、「日本聖公会・全国青年大会」が開催されます。韓国からの青年約30名を含め、約130名の大会です。その内、京都教区からは17名の青年が参加されます。実行委員長も京都聖ステパノ教会の青年です。お祈り下さい。現在、どの教区、教会も、青年活動は困難になっています。お祈り下さい。

=京都教区・信徒の集い=
9月22日(月)〜23日(火・休)、橿原ロイヤルホテル(奈良県)にて。テーマ「大和に集い、沖縄に出会おう!」。講師・谷昌二主教(沖縄教区)、参加費・大人15000円。*教会から参加費の補助があります。参加申し込み・7月末まで。信伝協担当(野嶋、福原、浦地愛)まで。



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