月報「コイノニア」
2010年10月号 No.326


《聖書を飛び出したイエス様・その23》
  子供のようにならなければ…

秋本治『こちら葛飾区亀有公園前派出所』から

司祭 ミカエル 藤原健久

そこで、イエスは子供を呼び寄せ、彼らの中に立たせて、言われた。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。」                (マタイ18・2-3)

 大人気のギャグマンガです。私が子供の時から、週刊誌に連載されていました。楽しんで読んでいました。最近、コンビニでも売っていることに気づき、久し振りに買ってみると、おもしろさと勢いが以前と全く変わっていないことに、驚きました。三〇年以上も続いていて、単行本も現在171巻まで出版されています。一度も休載したことが無く、その事でギネスブックにも載っているそうです。映画、アニメ、ゲームにもなり、最近ではアイドルが主演でドラマにもなりました。
 主人公は“両さん”と呼ばれる警察官。下町育ちの乱暴者で、角刈りにサンダル履き、派出所に出勤しても、競馬新聞を読んだりプラモデルを作ったり、仕事をサボって遊んでばかりです。そんな両さんにみんなが振り回され、毎回おかしな事件に巻き込まれる、というお話しです。
 作者の趣味が反映されて、ゲームやテレビなどの現代の遊びがたくさん登場し、時代の変化と共に作品の中でも変わっていきます。それと同時に、失われつつある東京の下町情緒も描かれ、温かい人情や人と人との深い交わりが読者の心を和やかにします。その辺りが人気の秘密でしょうが、ギャグマンガらしいハチャメチャさ(両さんが天国に行って天使たちにどなり散らしたり、宇宙に行ってゴミを掃除する話もあるのです)、またたくさんの個性的な登場人物達も、大きな魅力です。
 何と言っても両さんが魅力的です。仕事の時はぐたっとしていても、遊ぶときにはとても元気です。自分が楽しむためならば、周りの人並みをなぎ倒し、どんな困難を乗り越えてでも、遊びに没頭します。両さんは、全く、子供がそのまま大人になったような人です。
 さて、イエス様は弟子たちに、「子供を大事にしなさい」と言われ、「子供のようにならないと神の国に入れない」と教えられました。私達も、子供を大事にし、自分も子供のようになろうと努めます。けれども、その子供が両さんだとすると…。ん〜っと唸ってしまいます。確かに魅力的だけれども、仕事はしないし、周りの人に迷惑は掛けるし、自分の欲望に忠実だし、…。社会が両さんみたいな人で一杯になったら、「神の国」どころか、とんでもないことになるのは明らかです。
 ただ、イエス様は両さんみたいな子供も大事にされたのでしょう。時には、子どもたちに混じって遊ぶこともあったのではないでしょうか。野山を駆けめぐり、笑って、泣いて、ケンカして、そんなイエス様のお姿が想像されます。
 どうやったら大人が子供になれるのか、どんな子供になるべきなのか、そんな答えはなかなか出ませんが、私達も時には子供に見習って、楽しく遊ぶことが必要なのでしょう。感情を一杯に表して、お友だちと一緒にいることを喜んで、今のこの時を目一杯に楽しむ時が必要なのでしょう。またすぐに大人に戻らなければならないのですが、きちんと大人として生活するためにも、子供のようになるときが必要なのでしょう。
 さて、2000年前、イエス様と一緒に遊んだ子どもたちは、十字架を前にしてどのように思ったでしょう。自分の友だちであり、自分の仲間であるイエス様の十字架を見つめて、何を感じたのでしょう。もしかしたらそんな子どもたちの中に、後の偉大な聖人がいたのかもしれません。


2010年度バザー開催

 10月31日(日)午前11時より午後2時半まで、京都聖マリア教会・ボーイスカウト京都第二四団・聖マリア幼稚園共催によるバザーを開催いたします。
 今年のメインテーマは「交わり」、サブテーマは「見よ、兄弟がともに座っている」です。
 このマリア教会にあるさまざまな団体の人たちが共にバザーで働き、楽しみ、互いに理解を深め、交わりの一日を持ちたいと思います。二年ぶりの共催バザー。今回もさわやかな秋晴れのもとでバザーデーを迎えたいものです。お祈りください。そして是非とも成功させましょう!今年も前回同様、主日礼拝も全員でおまもりしてからバザー開催となります。礼拝での「交わり」も楽しみです。バザーは「収益活動」の一環ではありますが、皆が一同に集う「お祭り(イベント)」であり、また「地域の方々に聖マリア教会の存在」を存分にアピールできる場でもあります。ぜひこの機会に教会、ボーイスカウト、幼稚園が一体となって、一つの目標に向けて協力しあいましょう。ご近所のみなさん、お友達にも声をかけていただき、ひとりでも多くの方に教会や、幼稚園、ボーイスカウトを知ってもらいましょう。そして、共に「交わり」の楽しい時をもちましょう。

受 付

 受付は教会の正面、丸太町通から礼拝堂に入った前室です。すでにお送りした前売りチケットの精算がまだの方はこちらでお支払いください。また、チケットをお持ちでない方、追加で必要な方はこの受付で購入できます。
 当日券は、おでん400円、うどん400円、喫茶セット400円です。ただし、この三品連なったものは前売り同様、1000円で販売いたしますので、200円もお得になります。また、福引券の特典も付いていますのでおすすめです。
 当日券の販売は、園庭でも行う予定です。この三種以外の出し物については現金でお買い求めください。
 自転車は教会の前に止めず、整理誘導係りの指示にしたがってください。なお、当日は乗用車の来場はできませんので、ご注意ください。
 会場は園庭、幼稚園ホール、屋上、会館ホールの四つのコーナーに分かれています。礼拝堂入口、幼稚園南玄関で靴袋を渡しますので、靴は各自でお持ちください。


飲食コーナー

*おでん
 この季節は、やはり「おでん」なくして語れません。婦人会によるアツアツのおでんがバザーの熱気を盛り上げてくれます。持ち帰りもできますので、バザーで食して、ご自宅での夕食にもどうぞ。
*うどん
 すっかりマリア名物になった「きつねうどん」。谷口店主がこだわります。最後に汁をすする時、特製だしに溶け込むきつねの油と薬味、七味の香が至福のひと時を。
*喫茶セット
 おいしいケーキとお飲み物のセット。飲み物は本格ドリップコーヒー、香り高い紅茶、初恋の味カルピスからお選びください。好評の手作りケーキは絶品、すべてこの日のために心を込めて焼き上げたケーキです。並べてある中からお好きなものをお選びください。
*生ビール
 買い物をしてお食事をして、生ビールで一休み。今年もたくさん飲んでもらいます。ビール券差し入れも大歓迎。
*わたがし・ジュース・フランクフルト
 ボーイスカウトベンチャー隊が、おとなにも子どもにも大人気の三品を予定しています。毎回あっという間に売り切れてしまいます。いそげ!いそげ!
*フライドポテト
 ボーイスカウト団委員のおじさんたちが揚げるフライドポテト。生ビールのおつまみにどうぞ。限定○○食?絶対に行き渡らない一品。こどもたちに取られるかも。
*「何これ?」コーナー
 毎回驚かされるビックリコーナー。みんなが知っている「誰か」がオーナーです。今回は何で驚かせて下さるでしょう!

物販コーナー

*寄贈品・手作り品
 今年初めてレジ方式を取り入れます。幼稚園ホール北側で買い物用のビニール袋をもらい、欲しいものはそのまま買い物用のビニール袋へ。そして、幼稚園ホール南側の新設テラスのレジで現金お支払い。品物を紙袋に入れ換えてもらい買い物終了。その場で靴をはき園庭へ出てください。寄贈品・手作り品売り場は、一方通行です。午前の混み合う時間帯は人数制限や、時間制限など予定しています。よりたくさんの方に、スムーズにお買い物を楽しんでいただけるよう配慮したいと思います。お買い物は何回でも出直しOKです。ご協力をお願い致します。
 なお、今年は手作りお惣菜の販売はいたしません。ご了承ください。
*ブースコーナー
 今年も聖マリア幼稚園こひつじの会さまなど当日わりこみありのお楽しみコーナーです。当日にならないとわからないコーナーも。ぜひお立ち寄りください。
*ホーリーコーナー
 教会バザーならではのホーリーコーナー。足を止めてご覧ください。クリスマスグッズや愛らしい小物たちがあなたを待っています。
*プリクラ
 今年もやります。撮影スポットも選びません。来場を記念して、藤原司祭とのツーショットもOK!美人アシスタントがお待ちしています。


その他
*福引コーナー
 三枚綴りのチケットを購入された方への超ささやかなプレゼント。運が良ければ豪華賞品が当たります!
*こどもコーナー
 幼稚園二階では、幼稚園の先生方によるお楽しみコーナーと、今年も「もりもり」のお楽しみコーナーがでるかも・・・当日のお楽しみ。
  幼稚園屋上では、ボーイスカウトのリーダーやお兄さんお姉さんスカウトが、「スーパーボールすくい」「豆つかみ競争?」「射的コーナー」があります。安心して遊べる楽しいコーナーです。ぜひこどもたちを連れていってあげてください。


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