1月号 その2


渉外 
   ピリポ 野嶋久暉

 浦地先生のお説教の中で、信徒であるならば「聖書を読みましょう」「主
日には、礼拝にいきましょう」など聞いていると身の縮む思いがします。
 一般の講演会、討論会などでは、心地好くてただうなづいていればいい
のかもしれませんが・・・
今年は、一回でも多くお説教を胸を張って聞く事ができたらなあ・・・ーと新
年から考えているなまくらな信徒です。今年も宜しくお願い申し上げます。
 本年も、教会では礼拝堂建築にむけてますます拍車がかかるとおもいま
すが、他の日常の活動行事などについても、教会委員会で落ち度のない
よう討議していきたいと考えています。特に、明日を担う日曜学校、ジュニ
アチャーチや、高年の方々の事柄についても議題にあがるよう努力したい
と考えております。

渉外・宣教 
   ヨハネ 三井哲次

 信仰は個人のもの、教会は自信の信仰を確認する場、と単純に考えてき
た私。
 なら教会委員って何なの?教会はコミュニティー、それは組織なんだ。
 じゃあ教会活動ってどんなの?何をどこまでやればいいの?わからな
い・・・・・・
 自己矛盾に悩む私は、それでも教会委員。

会計・礼拝 
アウグスチヌス 宗像康雄

 マリア教会礼拝堂再建にとって、非常に大切な時期に教会委員に選出さ
れました。心を開いて多くの教会員の方々と交わりがもてて、少しでも神様
のお役に立ちたいものと念じております。

営繕 
  サムエル 服部卓爾

 昨年は礼拝堂の撤去工事があり、暑い夏でした。今年は、もう数年前か
ら建築委員会で検討されている、新しい礼拝堂計画の答えを出さなくては
なりません。よく、人から「この建物は後何年程もつでしょう」とか、「木造は
何年?、鉄筋コンクリートは何年もちますか?」などという質問を受けます。
建物の程度や手入れ(営繕)の程度にもよりますので、一概に何年とは云
えないのです。
 でも、幼稚園は六七年を経過しており老朽化が進んでいます。鉄骨造の
教会会館は十五年が経過して、中年の域です。こうしたことも考えて、二
十一世紀の営繕計画を立てなければと考えています。御力を下さい。

書記(庶務)・ボーイスカ
ウト・マリアコイノニア 
クレネ人のシモン 南 寛

 ここだけの話ですが実は私、公務員なんです。そう今、評判のよくない…。
官僚的とか市民感覚ゼロとか、いろいろお叱りを受けておりますあの公務
員です。本人逹は、選挙で選ばれた市長が提案し、選挙で選ばれた議会
の承認を得た予算や条例にもとづいて仕事をしているのに、どうしてこん
なに悪者扱いされるんだろうと内心思っておりました。 仕事をはなれて
も、その被害者意識のせいか、礼拝堂の建設問題で悪者扱いされていな
いか怯えています。選挙で選ばれた教会委員会が礼拝堂の建て替えを提
案し、信徒総会で承認されたはずなのに…。
 話をお役所に戻しますと、さすがのお役所も最近、これじゃいけないと思
い政策形成過程への市民参加を考えるようになりました。私もつらつら考
えた結果、俺がやらなくてはなどというプライドを捨て、皆で一緒に悩めば
よいのではないかと開き直るようになりました。異なる意見を市井の知恵
と専門家の知識でどうコーディネイトするか、異なる意見との出会いを学び
の場に変えられないか。こんな夢想を実現する黒子役は存在しないのか。
 今、教会に信仰の次に必要なものは、そんなタフで脳天気な黒子役では
ないでしょうか。私、真剣に祈ります。

青年会・ジュニアチャーチ
マリアコイノニア 
   ペテロ 吉村 伸

 礼拝堂建築委員、礼拝堂建築募金委員、ジュニアチャーチリーダー、コ
イノニア編集部、そしてこの教会委員。結構ハードです。でも喜んでがんば
ります。
 八〇代のおじいちゃん、おばあちゃんから、四才の子供まで「しんちゃ
ん!」と、気軽に声をかけてもらえる素敵なこの教会のために・・・・


去る一月一二日の今年度初の教会委員会において、役割分担を次のよう
に決めました。教会委員以外の方々もご協力お願いいたします(敬称略)
▼書記(庶務)=南寛、菅原さと子。
▼会計=津田繁、佐々木亨、宗像康夫、辻法子。
▼渉外=野嶋久暉、三井哲次。
▼礼拝=新実康男、津田繁。
▼宣教=三井哲次、立石昭三、続木創。
▼営繕=服部卓爾。
▼礼拝堂建築=新実康男、服部卓爾、立石昭三、菅原さと子、野嶋久暉、
 吉村伸、続木泰子、浅井みよ、北村チエ子、谷敬子、久保田栄三。
▼礼拝堂建築募金=谷嘉明、辻法子、三井哲次、菅原さと子、新実康男、
 佐々木亨、宗像康雄、津田繁、南寛、吉村伸、速水佳子、中野豊、
 佐藤紀子、末松義密、続木創、宮西良子、小林迪夫、山本靖子、斉藤仁。
▼婦人会=辻法子。
▼青年会=吉村伸。
▼ジュニアチャーチ=吉村伸。
▼日曜学校=宮西良子、浦地愛。
▼GFS=宮西良子、立石みどり。
▼ボーイスカウト=南寛。
▼マリアコイノニア=吉村伸、南寛。
▼京都伝道区信徒伝道協議会=中井康雄。
▼教区日曜学校賛助会=続木智子。
▼教区神学生奨学後援会=立石昭三。
▼会計監査=小林迪夫、西逸郎。


沖縄教会探訪記

報告 谷 敬子

十一月一二日(火)
関空より沖縄那覇国際空港へ
北谷諸魂教会(チャタンショコンキョウカイ)訪問
十一月一三日(水)
聖ジョージ修道院(ナザレ修女会沖縄支部)八千代修女、順修女
早朝聖餐式 午前七時三十分
琉球村=万座毛=愛楽園祈りの家礼拝堂=聖ルカ教会(棚原司祭) 昼食=パイナップル畑=東南植物楽園=ホテル泊
十一月一四日(木)
小禄聖マタイ教会 戸塚司祭(京都聖マリア教会より志願した人)
豊見城聖マルコ教会 鬼本司祭=珊瑚礁と熱帯魚海底見物(船)
首里城・昼食=南部戦跡、ひめゆりの塔=空港 帰路

 かねてより沖縄へ行ってみたく思っていましたら、急にそのチャンスに巡
り会い、しかも八名もすばらしい仲間が出来て、みんないっしょに楽しい沖
縄旅行が実現しました。
 関空より那覇まで一時間四十分快適なフライトでした。地理的には南の
方に位置しますので、その気候はあたたかく真夏でも摂氏三十三度より高
くならず、真冬でも十八度より下がらないと云うところで、温度は年中高い
と云うことでした。十一月のなかばと云う私達がおとずれた時は二十五〜
二十六度で、お部屋にはエアコンが入れられていました。
 まず最初におとづれたところは、北谷諸魂教会で真新しい鉄筋コンクリー
ト造りの、それはそれは立派な教会でした。この教会は、米軍基地より軍
人の家族が来られているので、主日礼拝は白人(アメリカ人)八十名位、
日本人二十五名位とのことでした。礼拝は、日本語、英語両方いりまじえ
てされているそうです。中山眞司祭は小谷先生がアメリカのシアトルへ行
かれた時、交換牧師としてマリア教会で働いて下さった先生で、英語・日
本語ともに堪能な方で、この諸魂教会にとってはなくてはならない存在で
いらっしゃいました。(恵子夫人は古本神戸教区主教の姉さん)
 礼拝堂は、横に広く二百名位はゆうゆうと座れる、すわり心地のよい机
いすでした。礼拝堂正面のうしろ側には、倉庫や衣装室やらベストリー聖
器室はじめ機械室など、又、小礼拝堂もそこにあって、小礼拝堂は納骨室
もかねそなえられて、記念日にはこの礼拝堂をつかわれるそうです。とに
かく、設備はいたれりつくせりで贅沢なものでした。
 諸魂教会の他に、聖マタイ教会、聖マルコ教会をたづねましたが、両方
共新築間もない新しい鉄筋コンクリート造りの教会でした。修道院、祈りの
家教会、聖ルカ教会は、それぞれすぎし日々の歴史を物語っているように
思える教会でした。特によかったことは、聖ジョージ修道院で早朝聖餐式
にあづかれたことで、この日は主教様の司式でした。教会のメンバーばか
りの旅行でしたから、教会や修道院をたづねて、いろいろの人にめぐりあ
い、めづらしいものを見たり聞いたり食べたりでしたが、何よりも神様と共
に歩んでいるおめぐみをいっぱい感じました。
 又、聖公会関係の施設で、その昔、青木恵哉先生が昭和十三年につくら
れたライ病の患者さんのための施設、愛楽園をたづねることが出来ました
が、ここにきて、いろいろの救いやめぐみや奇跡のお話をきくうち、クリス
チャンとして本当に多くのことを学ぶことが出来ました。心から人を愛し、
思いやることの大切さをよくわかっているつもりでも、本当はわかっていな
い自分を知り、はづかしい思いがしました。差別や偏見、迫害にうちかっ
て、一生懸命生活されているこの園の方達に頭が下がり、祈りの家の礼
拝堂で全ての人々の幸せを静かに祈り、この地をあとにしました。
 沖縄の全ての土地、地域が観光地と思われ、道を走っていてもヤシの木
やハイビスカスがいたるところに植えられ、海岸を走ると、そこに広がる海
の色は見るも透明な美しい海水、とにかくどこへいっても観光地でした。
 今回は沖縄の古きよき時代をあらわした琉球村、大自然のもとで、熱帯・
亜熱帯植物がところせましと植えられている東南植物園、鮮やかに朱色に
彩られた美しい連なりをみせる屋根の琉球王国の首里城等おとづれまし
たが、それぞれの沖縄を感じるものばかりでした。今回の旅で、いちばん
大切で重要なポイント南部戦跡をたづねたこと、戦争ノキズあとが今も至
るところにころがっていて、心をいため、めがしらをあすくすることしばしば
でした。戦争の残酷さ、人間が人間でなくなるおそろしさを見るにつけ、聞
くにつけ、ここに来てより一層肌で感じ、つらいつらいひとときでした。戦争
はぜったいにしてはいけないとここをおとづれた人々は、誰もがそう思って
かえっていかれたことと思います。
 今回の旅行は本当に意義深い、とてもよい思い出になる旅でした。


京都聖マリア教会礼拝堂建築のための
クラウス・オッカー
バリトンリサイタル

R.シューマン/詩人の恋
W.A.モーツァルト/すみれ
F.シューベルト/野ばら
L.V.ベートーベン/はるかなる恋人に
ほか

ピアノ/西谷玲子

4,000円
(前売:3,000円)
1997年3月6日(木)午後6時30分開場/午後7時開演
京都市北文化会館
地下鉄「北大路駅」下車すぐ
北大路タウン内ビブレ北側

 あの世界的名バリトン歌手クラウス・オッカー先生が、京都聖マリア教会
の新礼拝堂建築の為に歌ってくださるという夢のような話が実現すること
になりました。
 オッカー先生は、続木智子姉の別荘や、辻法子姉のマンションに一時住
まいを持たれたり、新実康男兄と京都バッハゾリステンで一緒に歌ったり、
続木創兄とコンサートをしたりと、マリア教会と大変なじみの深い方です。
しかし、ドイツ帰国直前ということで、企画段階では実現不可能かと思わ
れました。ところがオッカー先生はご多忙中にもかかわらず出演を快く引き
受けてくださいました。
 そしてピアニストの西谷玲子さん。この方は言わずと知れたる我がマリ
ア教会の信徒の「末松玲子」姉です。礼拝堂惜別コンサートで皆さんが聴
き惚れ、感動したあのピアノが再び聴けるのです。
 このコンサートは募金活動の一環です。皆さんそれぞれが、一人のお客
さんを連れてくれば四〇〇席の会場は満席になるのです。マリア教会礼
拝堂が一日も早く建てるためにも、このコンサートを大成功させましょう。

クラウス・オッカー
    プロフィール

一九二三年、ドイツのブレーメンに近いフェルデンのアレルに生まれ、ブ
レーメンで学んだ後、ハンブルグ音楽大学を卒業。五二年ジュネーブ国際
コンクールで銀賞受賞、後、コンサート歌手としてヨーロッパ各国で演奏や
録音活動を行う。六六年にはアラビア諸国でコンサートを行い、翌年、ロン
ドン、パリにてR・シュトラウスの三つの遺作歌曲を初演。六八年には日本
を始め東洋諸国で精力的に演奏を行い好評を得る。七五〜八七年までハ
ンブルグ音楽大学で教授を務め、ハンブルグ大学では音楽理論やドイツ
言語学を、同大学付属病院では音声障害について専門的に研究を行い、
論文を発表する。八七年、渡米し力リフォルニア・サンホセ州立入学、九〇
年中学の北京大学の客員教授となる。九一年四月から二年間、愛知県立
芸術大学客員教授として日本に滞在。九五年四月から再び(日本で、)大
阪音楽大学客委員教授として九七年三月までの予定で、後進の指導にあ
たっている。これまでに計七回にわたって京都でリサイタルを開催し、好評
を得る。

西谷玲子
    プロフィール

京都市生まれ。京都市立堀川高等学校音楽家を経て、京都市立芸術大
学音楽学部を卒業。京都室内楽協会正会員として活動。その後、オースト
リア・ウィーンへ留学。ウィーン国立音楽学校在学中、ピアノ演奏科に在
籍。優秀賞を得て、卒業ディプロマを取得。帰国後、京都市より京都新人
芸術家選奨を受ける。
合奏団のチェンバロ奏者、歌曲・器楽の伴奏、室内楽の分野を中心に「親
しみやすい音楽会づくり」を目標として活動。ラジオ大阪(OBC)・KBS京
都のラジオ番組のパーソナリティー、音楽集団「バードランド」のメンバーと
しての演奏など、幅広い活動で、さらに「音楽的好奇心」に磨きをかける。
ピアノを竹内美知子、下村和子、島崎清、E・ザイラー、W・パンホー
ファー、M・エッガーの各師に、チェンバロを有賀のゆり、室内楽を岩淵龍
太郎、K・メッツル、W・バンホーファー、S・フュールリンガー、A・プリンツの
各師に師事。
現在、京都音楽院アカデミーコンセール京都ピアノ科講師。


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