このコンサートは、京都聖マリア教会礼拝音楽委員会主催で行われるコンサート「Soli Deo Gloria」の第一弾として2000 年6 月18 日(日)午後5:00 より京都聖マリア教会礼拝堂においておこなわれました。
心配されたお天気も、ちょうど梅雨の晴れ間ということで、好天に恵まれ、入場者も目標の２００名を越えてパイプ椅子がなくなるほどの大盛況でした。これから年４回を目標にＳＤＧコンサートシリーズを続けていきますので、皆さまの応援とご協力をよろしくお願いいたします。

野津直之 Naoyuki Nozu フルート

1986 年桐朋学園大学卒業、NHK-FM 出演。1987 年英国王立音楽院入学。ウイリアム・ベネット、ジェフリー・ギルバートの各英連邦ウエールズにて尾高尚忠作曲フルート協奏曲を初演、好評を博す。1986 年、英国王立音楽院をリサイタル・ディプロマ（最高位賞）を得て卒業。アメリカ、エール大学大学院に奨学金を授与され入学。トーマス・ナイフェンガー氏に師事。
1990 年より５ 年間、フィンランド・ラッペーンランタ市交響楽団の主席フルート奏者を務めた。その間、ワシントンD.C.でのNFA フルート・コンクールで入賞。ソリストとしてヨーロッパ各地、日本で演奏活動を行う。また、ソリストのみな1995 年、大阪フィルハーモニー交響楽団の主席フルート奏者に就任。いずみホールにてソロ・リサイタルを開催、絶賛を相愛大学音楽学部並びに桐朋学園大学オーケストラ・アカデミー非常勤講師。

俣野ゆみ Yumi Matano ヴィオラ

神戸山手女子高校音楽科、相愛大学音楽学部ヴァイオリン専攻卒業。その後ヴィオラを井手修三氏に師事し、神戸芸術文化会議推薦、KACC コンサート出演を機に、ヴィオリストとしての活動を始め、神戸市室内合奏団のヴィオラ奏者としても活躍した。（〜96 年まで）
ウイーンにて、ヴィオラを国立音大教授S.フュールリンガー氏に、室内楽をL.レオポルド氏等に師事。当地の室内オーケストラ「ハイドン・シンフォニエッタ」のメンバーとしてドイツ、オーストリア等で演奏。
神戸山手女子高校音楽科非常勤講師を務めて、現在、ヴィオラの魅力を伝えるべく、親しみやすい音楽会作りを目指し、《ヴィオラの調べ�T〜�W》を企画、展開中。

西谷玲子 Reiko Nishitani ピアノ

京都生まれ。京都市立堀川高校音楽科(現・市立音楽学校)を経て京都市立芸術大学音楽学部卒業。
芸大在学中より室内楽に興味を持ち、卒業後京都室内楽協会入会。岩淵龍太郎氏の元でチェンバロの通奏低音、ピアノをまじえた室内楽演奏を数多く経験する。
1977 〜81 年、オーストリア・ウイーンに留学し、国立音楽学校に在学、卒業ディプロマを優秀賞を得て取得。帰国後、京都市より新人芸術家選奨を受ける。内外の演奏家と共演の他、OBC 、KBS 京都など、ラジオ・パーソナリティーの経験により、自己の「音楽的好奇心」に一層の磨きを
かけている。
ピアノを竹内美知子、島崎清、下村和子、F.ザイラー、W.パンホーファー、M.エッガーの各氏に師事。チェンバロを有賀のゆり、室内楽を岩淵龍太郎、W.パンホーファー、S.フュールリンガー、K.メッツルの各氏に師事。現在、京都音楽院講師。

　新しい礼拝堂でのコンサート企画の第一弾、今後の為にも絶対に成功させたいと、スタッフ一同張り切って臨みました。結果は皆さんご覧の通り、目標（２００人）を上回る２１５人のお客様の熱気に包まれ、本当に意義深いコンサートになったと感謝しております。企画を立てて下さった末松玲子さん、ご協力頂いた皆さん、本当に有り難うございました。
　素敵な裏話を一つ。ロ短調のソナタを演奏し終わって舞台裏に戻られた野津直之さんが、感極まった様子で、「今日の演奏は自分でも特別だった。コンサートホールとは全然違う。自分が演奏してるんじゃなくて神様に演奏させられているという感じ。自分がクリスチャンだったことをこんなに実感したことはない」とおっしゃるのです。
　むむむ･･これぞ「Soli Deo Gloria」（神にのみ栄光）の真髄！、と、それを聞いた僕の方も大いに感動。
ＳＤＧコンサートシリーズの目的は、�@音楽で神様を賛美すること、�A多くの人に礼拝堂に、マリア教会に来ていただくこと、の二つです。
　今年もあと３回、一流の演奏家の皆さんの協力を得て、すばらしい企画が待っています。今後とも教会一丸の盛り上げをよろしくお願いいたします。 　（続木創）

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