洗礼者ヨハネは二人の弟子と一緒にいて、
歩いておられるイエスさまを「見てごらん、神の子羊だ」といいました。
二人の弟子はそれを聞いて、イエスさまの後について行きます。
イエスさまは振り返り、「何を求めているのか」と先に二人に言葉をかけます。
そう言われて彼らは、「先生、どこにお泊まりですか」と答えます。
どう答えていいか分からなくなったのかもしれません。
おそらく、心の中で、自分たちが求めているものはあなたにあるような気がすると感じられたんでしょう。
イエスさまは「来て見てごらん」と言われます。
彼らはついて行って、イエスさまのもとに泊まります。(ヨハネによる福音書第1章35節以下)。
彼らが求めているものは、イエスさまとのかかわりです。
イエスさまと知り合い、その愛に包まれ、友になりたい。
このことは私たちにとっての生きるべき道、信仰のもつべき姿でもあります。
信仰はイエスさまとの人格的なかかわり、心と心のふれあいがなければ
いつの間にか中身のない、形だけのむなしいものになってしまいます。
いちばん大切なことは、イエスさまと人格的にかかわることです。
このイエスさまとかかわりを育てるためには、夫婦のかかわりと同じで対話が大切です。
イエスさまとの対話、それは“祈り”です。
イエスさまご自身、父なる神さまとのかかわりを育てるために、熱心に祈られました。
荒れ野で、人里離れたところで、一人で徹夜をして祈っておられます。
福音書を読んでいると、この祈るイエスさまのお姿に引きつけられます。
イエスさまのご生涯は、祈りを通して、
そして強い信頼を通して父なる神さまとのかかわりを深めていきました。
イエスさまは最後の晩餐のとき「あなたがたを僕とは言わない“友”と呼ぶ」と言います。
今年は2月21日から「大斎節」が始まります。
私たちはこの期間、祈りを大切にし、イエスさまに出会い、
イエスさまと一緒に歩んで、かかわりを深める時にしたいと思っています。
そしていつかイエスさまに「友」と呼んでいただけるなら幸いだと思います。
(司祭 テモテ 内田 望)