クリスマスおめでとう

イエス・jキリストが何年何月に生まれたか、ということは
実はよく分かりません。
4世紀頃から。12月25日がイエスの誕生の祝日になりましたが、
この日は古代ローマでは冬至の祭りだったそうです。
冬至はもちろん、一年で一番日照時間が短い日で、
この日から日が長くなるので、
古代の人はこの日を太陽の誕生日と考えました。
そしてキリスト教は、すべての人を照らすまことの光であるイエスの誕生の日を祝うことにしたのです。
救い主イエスが二千年前に来られたからといって、
すべての人が幸せになったかというとそうでもありません。
依然として苦しみがあり、悲しみがあり、
世界では戦争も続いています。
テロの恐怖におびえている人々もいます。
クリスマスが来たからといって
今のすべての問題が解決するわけではありません。
戦争や貧しさの現実はそのまま続きます。
しかし、憎しみと暴力と死が支配しているように見える世の中に、
神の愛そのものである幼子が生まれた、
そう信じるのがクリスマスの祝いです。
どんなに憎しみが強くともその愛を打ち破ることはできない。
どんなに闇が深くても小さな光を消すことはできない。
もうすでに光は闇に勝っているのです。
真っ暗な闇の中では、まわりに美しい世界が広がっていても、
ただの暗黒としか感じられません。
でも小さな確かな光が、世界を美しく輝かせ始めているのです。
クリスマスが、幼子イエスの光を見つめながら、
その光に照らされた世界の美しさを再発見する日でありますように。
(2006年12月25日 降誕日第3聖餐式 式次第より)
司祭 テモテ
内 田 望

