聖公会とは?

■世界の諸宗教との対話、および潮流


「2006年8月下旬に国立京都国際会館で、第8回世界宗教者平和会議(WCRP)が開催されました。100カ国以上から、800人を超える諸宗教代表が参加し、キリスト教はその中で最多だったそうです。最終日に採択された「京都宣言」では、「宗教共同体は、特に、あらゆる形態の暴力に対し、その本質を明らかにし、阻止し解決するための中心的な役割を果たさなければならない」「共にいのちを守ることは、全人類が集団的責任を負うことである」と述べられています。宗教者が互いの違いを尊重し、諸宗教協力のネットワークを拡大し、平和と和解のために共に行動することを呼びかけて閉幕したのです。


報道によれば、各地の紛争を背景として、多少の混乱や対立も見られたようです。また、そのすぐあとの9月には、ローマ教皇ベネディクト16世が、講話でイスラムについて言及したことが誤解を招き、多くのイスラム教徒の怒り・反発を引き起こして、遺憾・謝罪の意を表わしたのも、記憶に新しいところです。


宗教が違えば、対立・争いは避けられないのでしょうか? 「絶対という発想は一神教の産物」などという言い方を聞くことがあります。しかし、戦前の「神国日本のイデオロギーの絶対的主張と植民地への神社参拝強要」や、「オウム真理教事件の教祖への絶対帰依」などを見ても、「多神的世界」と「和」を尊ぶはずの日本社会が、多くの深刻な問題を引き起こしている事実から、眼をそむけることはできません。


聖公会では、これらのことにどう取り組んできたのでしょうか? 聖公会は伝統的にヴィア・メディアの教会と呼ばれてきました。激しい対立をとりなす仲介者の役割を、新しい思想的枠組み(ものごとのとらえ方)を提供しながら総合的に実現してきました。YMCA運動や、20世紀に大きな潮流となった「エキュメニカル運動・教会再一致」は、聖公会の主導によるところが大きかった例です。その後、世界教会協議会(WCC)の結成と働きに結実し、それは今回の世界宗教者平和会議にも反映しています。


近年、聖公会の信仰の炎が特に最もあつく燃え盛っているのは、ナイジェリア、スーダン、ウガンダ、ケニヤ、タンザニアなどのアフリカ諸国です。驚異的に発展成長し、全世界の聖公会の主教たちが10年に一度集まる「ランベス会議」でも、一大勢力となっています。


■聖公会の特徴
■聖公会の礼拝
■世界と日本の聖公会の歩み(聖公会のネットワーク)
■世界の諸宗教との対話、および潮流