─ 攻撃開始の報を受けて ─
 本日10月9日、この号外を印刷発送する予定にしておりましたところ、日本時間の8日未明、米・英軍がアフガニスタンに対する攻撃を開始いたしました。米国でも英国でも小さくはなかった平和裡解決要請の声を無視しての、しかも日曜日を選んでの攻撃でした。

 あるグループは、この英米の軍事行動はタリバンの先制攻撃への反攻であり、この戦争は「文明の衝突」(S.P.ハンチントンの著書)なので不可避だとしています。しかしこの英米の行動は環境保全なども含めて、人間のいのちを優先するか、それとも多国籍企業の利益を優先するかという決断の問題だと考えられます。

 今後も人間のいのちを優先する生き方への転換を呼びかける運動の一環として、攻撃中止を訴えていきたいと思います。(総主事 司祭 サムエル 輿石 勇)

編集後記
残酷な暴力は憎むべきものです。しかしながら、米国中枢同時テロの余燼が、今なおくすぶりやまない中で私たちに求められているものは何か──。「平和と和解」を祈るアメリカ聖公会の声を、緊急特集してお送りします。この緊急特別号に対するご意見・ご感想をお寄せください。(広報主事 鈴木 一)