ニュースVol.5
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2000年6月発行

準備期間も3ヶ月をきりました。今号はいよいよパンフレットと一緒にお届けです!

大会主旨文決定!

 2000年日本聖公会全国青年大会は、そのテーマを『ひらこう!私を、教会を〜今、わたしたちの生活(いき)ているところから〜』とし、「社会、人、世界」へとひらかれた未来を切り開いていく為に、互いのネットワークを強化していくものとしたい。
 私たち青年の多くは、「社会の中で位置付けられ活動している自分」と「教会の枝に連なる者としての自分」との間に多くの矛盾を抱きながら生きているのではないだろうか。また、私たちは、「これからの未来は青年の手にかかっている」という言葉にプレッシャーを感じている。社会の中で“クリスチャン”としてどのように生きていけばよいのだろうかと悩み、課題を抱えながら生きているのではないだろうか。そんな私たちが共有できること(クリスチャンであること、キリストの食卓に招かれているということ、わかさ等)によって、ネットワークを強め、青年らしさを活かしながら様々なことにチャレンジし、何か悩みを解決するヒントを得たい、励ましあいたいと思っている。
 さらに、日曜日に教会へ行っても“青年が少ない”ことや“礼拝(聖餐式)がおもしろくない”などという理由で、ますます足が向かなくなってしまうという現実もあるだろう。しかし、そんな寂しさを感じながらも教会につながっていたいという思いを抱いているのではないだろうか。そこで私たちは、「独りじゃないんだよ、熱い思いをもっている青年がたくさんいるんだよ」ということを訴えたい。
 それらのためには、先ず“出会う”ということから始めたい。私たち青年が何を考え、活動しているのかを互いに学び合う。また、私たちにとって本当に大切にすべきことは何か、神様は私たちに何を求められているのかを模索する。それがすなわち、『ビジョン(展望)』をもつことではないだろうか。青年同士が、出会い、分かち合う中で、目が開かれ、“ひらかれた私、教会”の展望を見いだせるのではないだろうか。
 そして、私たちの出会い、交わりの中には常に“イエス・キリスト”がおられ、自分たちの仲良しグループの中だけで止まらず、イエスご自身がそうされたように、弱くされた人々と共に生きなさいよと語っておられることを忘れたくはない。
 今、私たちの生活(いき)ている現場には、たくさんの「弱くされた人々、小さくされた人々」が存在し、神様はすでにこのような人々の間におられる。イエスに倣う者である私たちは、そういった現実に目を見開いていきたい。弱くされた人々に仕えるように、神様の働きに自らを捧げるようにと、派遣されたい。
 今回の大会は、様々な現場で生活(いき)ている青年と出会い、私を、教会をひらいて行くためには、何ができるのかを模索する第一歩となるような、希望を見いだせるような、元気になれるような、そんな全国青年大会にしたい。

主題聖句

「門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」

(マタイ7:7)

 わたしたちは今、どのような現場の中に立っているのだろうか。現場にある青年として周りをもう一度見渡したとき、わたしたちが求めていかなくてはならないものは何か、見えてくる。何を“ひらきたい”のか、見えてくる。聖公会に連なる青年として、集まり、出会い、互いについて知り、話し込んだりするのは、互いに「門をたた」くことにほかならない。様々な発見や気づきにより、わたしはひらかれる。そうして気づいたものを持ちより、ささげたい。その中で、わたしたち青年が何を求めていくか、すこしでも見えたら、“ひらこう!”という強い意志のもと、「門をたた」いていこう。

主題講演

 講師:菊地 譲【きくち ゆずる】氏
 略歴
1941年 宮城県仙台に生まれる
1963年 大学卒業、東京に就職、かたわら、山谷で長欠児童学習活動ボランティア
1973年 青山学院大学大学院(神学科)卒業
1978年 山野伝道のため日雇い労働に従事
1985年 日本キリスト教団 山野兄弟の家伝道所設立
1988年 山谷にマリヤ食堂を開設現在に至る
 主題講演の基本的方向
 「ひらく」とは間口の広い概念だ。
 通常は「私をひらく」とは対象に対して向き合うことだと理解する。ところが対象に開くはずの自分が実はきわめて不自由な開かれていない存在であることに気づきはしないだろうか。誰もが自分の考え方の座標軸をもっているからだ。独断や偏見もその例だろう。またそれとは気づかずに人はそれぞれ考え方に癖や無意識から来る傾向をもっていると思う。
 他者に対して自らを開こうとする自分が様々な事柄によって閉じ込められ、制限され、抑圧されている不自由な存在だと感じることはないだろうか。既成の概念、主観客観の哲学、下部構造、宗教、倫理、無意識、えたいのしれないXなど様々な事柄が人間の自由をおびやかしていないだろうか。
 なにか私を抑圧し縛り付けているものから自分を取り戻したいと私はあがく。わたしはその当りに関心があるので対象に対して自らを「ひらく」前に、自分を、「ひらく」対象にして考えたいと思う。そこから入っていく。

海外からのゲスト

 大韓聖公会の青年一人を招くことになりました。アジアからの視点を持って、わたしたちの有り様を問い直すきっかけとなってくれるでしょう。「青年からの呼びかけ」(仮称)を担当していただきます。人選は、学生青年運動協力委員会を通じて交渉中です。

通訳:任大彬執事,金フナさん

分科会と担当者

平和〜新ガイドラインのリアリティーから〜(岸本)
礼拝音楽〜より豊かに聖餐式を捧げるために〜(相沢)
メディアと信仰〜ひらかれたメディアとは?〜(小林)
礼拝〜聖餐式の豊かさ再発見〜(松本)
恋愛そして結婚〜信仰生活のなかで〜(川崎)
ジェンダー・セクシュアリティー〜セクシュアルマイノリティー〜(横川)
グローバリゼーションってなに?(相原)
カルト宗教(矢萩)
学校と教会(神崎)
働くこと(橋本)
地域の中の教会(松田)

 以上、11分科会に決定しました。(印刷版では10となっておりますが誤りです。訂正いたします。)

参加費・交通費の補助

参加費
35,000円(全日参加の場合)
26,000円(2泊6食の場合)
18,000円(1泊3食の場合)
交通費補助について
 参加者の負担額を公平に近づけるために、自宅最寄駅から野辺山駅までの往復交通費が15,000円を超えた分については大会運営費より補助を行います。
 尚、東京駅から野辺山YMCA行きのバス代(往復5,000円)も上記の15,000円に含まれます。

※青年大会に参加するために参加者個人が負担する額は35,000円+15,000円=50,000円となります。

委員役割分担

役割 実行委員 実行委員補佐 当日補佐
分科会 松本(コーディネーター) 松田、岸本  
礼拝 神崎 小林、相沢 木村
その他のプログラム
《発題、交流会、アピールタイム、物品販売、手話等》
橋本 永江、横川 拡大メンバー
渉外
《会場、交通(バス)、部屋割り、タイムキーパー》
永江 橋本  
海外 岸本 任、市原  
記録
《書記、写真、ビデオなど》
横川 神崎  
広報 松田 小林  
会計 相沢 橋本 西井
トータルプロデュース 矢萩    

献金の現状について

5月4日、横浜教区横浜聖クリストファー教会中高青年会「あおむぎ会」より、バザー売上のうち10,000円の献金を頂く。
横浜山手聖公会より30,000円、横浜聖クリストファー教会、川崎聖パウロ教会、金沢集会よりそれぞれ10,000円の献金を頂く。
5月4日、横浜教区東神5教会協働チャリティーバザーにて、100%ジュースを販売
純益18,550円、献金22,853円、計41,403円
東京教区三光教会にて洗車キャンペーン実施  純益18,000円
聖公会神学院にて洗車キャンペーン実施  純益2,500円

 5月31日現在、合計131,903円の献金をお預かりし感謝いたしております。今後ともよろしくお願いいたします。

今後のスケジュール

日程 内容 場所
6月中 分科会予算、企画案の決定  
6月24日(土)
or7月1日(土)
野辺山YMCA下見、打ち合わせ 野辺山YMCA
7月10日(月) 申込締切、実行委員会 神学院
8月1日(火) 申し込み受領と分科会決定報告送付
(参加申込者に受領通知と分科会決定の報告、資料、案内などを送付)
 
8月25日(金)
〜28日(月)
大会当日 野辺山YMCA
 

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2000年日本聖公会全国青年大会 実行委員会

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小林祐二 with メディアと信仰分科会