天にいます主なる神よ
私たちを互いに裁き合うことなく、認め合うものとならせてください。
人々を疑うことよりも信じる事を、
答えを与えられるよりは、自分で探す勇気を
他者の為に自らを変えられるだけの愛を、
権威を振りかざすのではなく、共に仕え合う関係をお与え下さい。
人々をあざむくために自分の良心をおおいかくすことのないように…
…また、人間が自分の思いを成し遂げるためにあなたを利用することがないようにして下さい。
そして、私たち一人一人があなたの本当の平和の道具として用いられるように導いてください。
主イエス・キリストをこの世に遣わされた神よ、あなたは聖書というメディアを通してわたしたちに生きる道を示し、またみ言葉を携えさせてくださいました。
わたしたち人類は、印刷、翻訳などの技術進歩とともに大きな世界の変化のときを生きてきました。今日、情報の発信・受信のスピードは飛躍的に加速し、その量は爆発的に増加し、これまで権威の下に秘密とされてきたものが明らかにされ、隠すことができなくなりました。
このような変化のなかで、わたしたちは希望や解放を見い出す一方、不安や恐れをも感じています。
このような激しい変革にある、閉じることができない世界の中で、教会もまた、閉じた世界とすることはできません。
神よ、教会に連なる私たちが、互いに心を開き、理解を深め、あなたのメディアとして生きる者となることができますよう、お導きください。
子どもたち、そして私たち自身に伝えていきたいメッセージを、
1冊の絵本から紹介します。マックスウェーバー著『たいせつなきみ』より
「みんなが どう思うかなんて たいしたことじゃないんだ。
問題はね、このわたしが どう思っているかということだよ。
そして、わたしは おまえのことを とても たいせつ だと思っている。
わたしが おまえのことを どのくらい好きだか 忘れないようにね。
わすれちゃ いけないよ。この手でつくったから おまえは たいせつなんだ。」
神さま、この「地域の中の教会」分科会を通して、メンバーと共に思いを巡らし、悩みを共有できたことを感謝します。
開かれた教会とは何か、についてのはっきりとした答えは出ませんでしたが、ここで語られたこと、表には出なかった思い全てをあなたにささげます。
キリストの福音によって、私たち自身の発想と姿勢とが変えられますように。