第13号 1999年11月23日付


2000年日本聖公会全国青年大会の開催に向け

大会実行委員会組織される

大会テーマは「ひらこう! わたしを、教会を」〜今、わたしたちのきているところから〜

2000年8月25日(金)〜28日(月)に野辺山で開催

プレ全国青年大会開催

 8月13〜15日、来年の全国青年大会の方向性などについて話し合うための集まり、1999プレ全国青年大会「みつめよういろいろな壁〜歩もうキリストとともに〜」が開かれた。会場となった名古屋学生青年センターには、ほぼ全教区から約50名の青年が集まった。NCC関西青年協議会を代表して事務局長の吉沢託さんも参加された。

 初日、開会礼拝、4つの窓という手法を用いた自己紹介などのアイスブレーキング、パネルディスカッションなどが行われた。パネラーは神崎直子さん(東京教区)、西原廉太司祭(立教大学講師)、藤原健久司祭(京都教区)。

「日米聖公会青年平和と和解への旅」に参加した神崎さんは、今こそ平和を創り出していかなければならない時であり、私たち青年がどこに立つかが問われていると語った。

ランベス会議、WCC大会に参加した西原司祭は、世界の聖公会では青年たちこそ教会や社会の中でヴィジョンを提示して預言者的働きを担ってきたと述べ、日本におけるその可能性を示唆した。

藤原司祭からは、青年大会は3泊4日で集まることだけを目標にすべきではなく、むしろ日常のローカルなレベルのためのものにすべきであり、その意味でたとえば来年1年間全体を青年大会としてみてはどうかなどの提案が出された。

 二日目は、グループ討議および全体会議で青年大会についての議論が行われた。今回のテーマ「壁を見つめる」ことを軸に話し合いが進められ、教会や社会の中で感じる様々な壁について意見を交換した。話し合いは青年大会開催の意味から具体的運営方法にいたるまで多岐に及んだ。

その中で、来年の大会の方向性としては、全国の青年たちが教会や社会の様々な課題・現場・物語を通して出会い、その多様な出会いの中で自らがその物語・課題へと開かれていくこと、そしてその視座から21世紀の教会のヴィジョンを青年たちから開いていけるようなものにできたらと考え、「(壁を)ひらく」「教会の未来、担っていく私達」というキーワードが出された。これらを軸に、今後、大会実行委員会がテーマを決定していく。開催場所や時期についても実行委員会に一任することになった。

 実行委員長には矢萩新一さん(京都・聖職候補生、聖公会神学院学生)、コアスタッフには相沢みぎわさん(横浜・市川聖マリヤ)、神崎直子さん(東京・立教学院諸聖徒)、横川裕子さん(北関東・水戸聖ステパノ)、小林祐二執事(横浜・山手)、岸本望さん(大阪・芦屋聖マルコ、聖公会神学院学生)が選出された。このメンバーが中心となって後日実行委員会を組織し、学生青年運動協力委員会と共に来年の大会を運営していくことになり、協議を終了した。

 2日目の夜には、同時期に鳴門で開催されていた神戸教区青年交流会の青年たちとの共同企画で、同じ時間に同じ祈りの課題を用いて黙想と祈りの集いを行い、全国の青年の連帯をあらためて感じることができた。3日目は名古屋聖ステパノ教会の聖餐式に参加し、続いて閉会礼拝が行われ、プレ青年大会の幕は閉じられた。プレ青年大会では、多様な祈りの経験を大切にし、多くの祈りの時が持たれた。ボランティアの協力によって全ての礼拝で手話を用いたことなどもあり、祈りの大切さとその豊かさをあらためて感じることができた。

(プレ青年大会実行員会から)

 プレ青年大会後、橋本周二郎さん(東京・三光)も含めたコアスタッフによって実行委員会が組織された。コアスタッフ以外に、永江晴子さん(東京・三光)、松本誠さん(東京・三光)、松田真一さん(横浜・横浜聖アンデレ)、三原淳さん(横浜・市川聖マリヤ)が実行委員に加わった。今後、コアスタッフによって作られた議案を実行委員会が審議・決議して大会を運営していく。また本番までに全教区のキーパーソンが参加する拡大実行委員会を2回程度開催する予定。

 この実行委員会において、大会のテーマを「『ひらこう!わたしを、教会を』〜今、わたしたちの生活(いき)ているところから〜」とし、日程を2000年8月25日(金)〜28日(月)、場所を東京YMCA野辺山高原センターとすることを決めている。また、実行委員会の窓口を聖公会神学院内(tel/fax 03-3701-8104)においた。なお、大会ホームページも開設した。

(全国青年大会実行委員/小林祐二執事から)


プレ青年大会とも連携

神戸教区で夏の青年交流会

 8月12〜15日、徳島の鳴門聖パウロ教会を会場にワークキャンプを行った。ワークの内容は、草抜きやペンキ塗りなどのメンテナンス作業。2日目の夜には阿波踊りに重なり、そちらのほうにも参加した。また、3日目の夜にはプレ全国青年大会とのつながりを覚え、プレ大会と同じ祈りの文を用い同時刻にコンプリンを行った。

大流し素麺大会も開催

 9月5日より神戸聖ミカエル教会にて、神戸教区青年交流会主催の「大流し素麺大会」が開かれた。当日は20名以上の参加者があった。

(神戸・神戸聖ヨハネ/さこ田直文さんから)


新潟・長野・愛知岐阜の各伝道区そろい

中部で久々の教区レベルの青年プログラム

  中部教区青年交流会が9月24日〜26日にYMCA妙高高原ロッジで開かれ、約50名が参加した。主催は中部教区。教区青少年プログラム委員会が担当し、教区ユースコーディネーターがプログラムアレンジを行った。中部教区には愛岐、新潟、長野伝道区があるが、教区レベルでの青年のつながりはほとんどなかった。そこで今回は、まずそのつながりを作ることを目標に開かれた。大都市を抱え名実ともに青年世代が多い愛岐、比較的平均年齢も高く既婚者も多い長野・新潟。このような背景の中、参加者は高校生から家族単位で参加する人までかなりの違いがあり、そして初めての教区レベルでの集いでもあったため、それに合わせたプログラムが組まれた。

  プログラムは、バイブルシェアリング、祈りの集い、キャンプファイヤー、フリーチョイスなど。フリーチョイスは新潟伝道区の人たちが中心になってアレンジ。今後、さらに豊かな関係の中で新たなプログラムが生まれてくることを期待したい。

 (中部教区ユースコーディネーター/宮嶋義人さんから)


沖縄教区でも久々の青年プログラムを開催

 10月10〜11日、沖縄の恩名村ペンションノースポイントにて、「ブレイクキャンプ」が開催され、約10名が参加した。このキャンプは沖縄教区宣教部青少年部門の主催によるもの。沖縄教区では久々の教区青年対象のプログラムで、バーベキューなどで交流の時を持った。話し合いの場面では、プレ青年大会の報告を聞き、今後の沖縄教区の青年活動や来年の全国青年大会などについて、これから自分たちでどんなことができるかについて話した。

(沖縄・三原/大湾朝公さんから)


横浜教区、沖縄を学ぶきっかけに

 藤沢聖マルコ教会青年会が主催し横浜教区の青年によびかけた「沖縄めぐり」が8月21〜25日に行われた。約15名が参加し、同教会出身の高良孝太郎執事(沖縄・小禄聖マタイ)の受け入れによって実現した。琉球舞踊や沖縄料理、海水浴、愛楽園訪問、南部戦跡(注1)や、辺野古のヘリポート建設予定地(注2)などの見学などにより、沖縄の持つさまざまな側面を見ることができた。沖縄の文化・自然にふれ、そして沖縄が持つ課題を知り、自分たちは何ができるかを考えるきっかけの時となった。なお、この沖縄めぐりの前には、藤沢の教会の青年たちが主催した「教会めぐりin藤沢」が行われた。また、10月2日には、市川聖マリヤ教会にて反省会が行われ、沖縄の課題についての活動を今後どのように継続するかについて話し合った。

(横浜・藤沢/渡部明央さんから)

注1 日本帝国に吸収されたあげく、「日本」防衛の時間かせぎとして捨石された沖縄。民間人が根こそぎ戦場に動員された国内唯一の地上戦である沖縄戦における最後の激戦地。

注2 95年米兵による少女暴行事件を契機に、多くの土地を基地として取られている沖縄の人々の怒りが噴出。翌年日米政府は普天間基地の全面返還を約束。ところがその一方で日米特別行動委員会で基地返還の条件として海上ヘリポート基地建設を承認。結局のところ、基地整理縮小ではなく最新鋭の設備に切り替える基地強化だったのである。そして今、米軍基地の75%が集中する沖縄で、沖縄サミット開催に絡めて、建設を強行しようとしている。


アジアレベルのエキュメニカルな学生青年大会開催

 アジアエキュメニカル学生青年大会が、来年1月21〜28日、CCA-YOUTH、アジアYMCA、国際カトリック学生運動アジア太平洋、国際キリスト者学生会アジア、国際キリスト者学生連盟アジア太平洋地域などの共催で、タイで開催される。テーマは「グローバリゼーション」。日本からもNCC-Jのコーディネートにより5名ほど参加する予定。

(ネットワーク事務局)


日韓青年キャンプ沖縄で開催

 8月5〜10日、日本聖公会日韓協働委員会、大韓聖公会韓日共同委員会の共催による第5回日韓青年キャンプが、沖縄教区の協力のもとで沖縄で開催された。両聖公会から合わせて約70名が参加。

 初日は開会礼拝、アメラジアンについて野入直美さんの講演を聞く。アメラジアンとは、アメリカ軍の基地のあるところでアメリカ人男性とアジアの女性の間に生まれた子どもたちのこと。このような子どもたちが、社会の中で非常に低く見られている現状、その現状の中で学校を始めたこと、などについて報告された。翌日は西尾市郎さん(日本キリスト教団牧師)のガイドによる戦跡・基地めぐり。日本人によって自分の国から強制的に連行され、苦しい労働を強いられ、そして無念にもこの沖縄の地で殺されていった韓国人たちの慰霊の碑の前で、日本と韓国の両国の青年たちが一緒に礼拝したことは、参加者に強い印象を残した。そのあと、新城喬司祭(首里聖アンデレ)からは沖縄および沖縄教区の歴史についてのお話しを聞いた。

 次の日から愛楽園で3日間過ごした。最後の交流会では、久保田エイサーチームを招いて踊りを見せていただくなど、沖縄の文化的な側面を知ることができた。。

 今後、日韓関係の歴史や日韓を取り巻くアジア社会における課題などについて、日韓の青年たちがより深く学び、また参加者がそれぞれ現場での活動へと広がっていくことが、大いに注目される。

(京都・下鴨/鈴木恵一さんから)


東北、青年相互の交流という枠を越え

 8月7〜9日、東北教区青年有志会主催による「99サマーキャンプin磯山」が磯山聖ヨハネ教会にて開催され、約15名が参加した。今回のキャンプは、青年たちが以前から温めてきた「中高生向けのプログラムの青年有志による立ち上げ」という案を具体化するための準備としてプログラムが組まれた。水も、お風呂も、ガスもない中で、薪を調達するところ始まる食事作りや、聖餐式、愛餐式、キャンプファイヤーなど、自然の中での祈りと分かち合いのキャンプを行った。東北教区の青年活動も3年目を迎え、教区の青年の交わりという枠を越え、教区に企画を提案し具体化していくような活動へと飛躍しようとしており、今後のプログラムの展開が期待される。

          (東北・西の平/菊地則子さんから)


青年大会、行事の一つとして位置付け

 神戸教区青年交流会が来年の活動計画を立て、その一つに全国青年大会が加わることになった。全国青年大会が神戸教区青年交流会の公的行事として位置付けられたのは初めて。また、2月にはスキー(大山・米子聖ニコラス)、ゴールデンウィークにはワークキャンプ(鳥取聖ルカ)が行われる予定。   

(神戸・神戸聖ヨハネ/さこ田直文さんから)


北海道で青年たちの話し合い始まる

 北海道教区では毎年教区サマースクール(小中高校生対象のキャンプ)が行われ青年たちがリーダーとして参加している。今年は約20名がリーダーとして参加。今回は、札幌の青年だけでなく他地域の青年も加わることができた。そして9月にはこのサマースクールの反省会に乗じ、2000年全国青年大会開催候補地になっていることを受け、12名ほどの青年で可能性を協議した。プレ青年大会に参加した2名の青年の報告を聞くなどし、様々な意見を交換した。教区レベルでの青年に関する話し合い自体非常に久々なことで、青年独自の活動を始めようとの提案も出され、実りあるものとなった。

(北海道・留萌/下沢昌司祭から)


教会の可能性をゲームで模索

 東京教区池袋聖公会青年会は、8月20〜22日、青年会研修会を伊豆聖マリヤ教会で開催。9名(池袋聖公会7名、中部教区2名)が参加。テーマは「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために─『教会における一致と共働』」。プログラムの始まりは「研修会予算とにらめっこ」。全日程の食べ物関係の予算・献立をどうするかについて話し合って準備した。

 メインは、教会の活動とその施設のあり方について考える『シミュレーションゲーム・教会の財政危機を救え!』。チームに分かれ次のような課題が出された。「首都圏にあるA教会。信徒数120人。信徒は高齢化。5Km圏内に四つの教会が点在。深刻な財政難。その中で、教会の宣教方針『小さくされている者への奉仕』という視点から何をしたらよいか考える…」。出てきた答えとしては、

四つの教会資産の共同利用による活性化と収益化。その一例として、全牧師館を売却しマンションを建設、そこに牧師も住み、合わせてテナント・家賃収入も確保。それにより牧師の勤務時間の明確化、牧師家族のプライバシー確保なども期待。

ソーラーシステムの導入。電気代節約と過剰発電による電力の売却による利益確保。(後日インターネットで調査したところ、太陽光発電は、発電して起こるエネルギー量よりも、発電するシステムを作るエネルギー量のほうが多いため、原理的に省エネにならないことが判明。)

リサイクル。常時不用品を受け取り、日常的に中古品を販売する。当面は日曜日のみの開店。

30代向けのプログラムの充実。社会について感心を持つ人が多いこの世代の人たちをターゲットに、各人がかかえる課題を解決するための話し合いの場を提供。

 その他、海水浴、「スチュワードシップを考える」、草むしり、バーベキュー、主日聖餐式参加など充実したプログラムだった。祈りの時間には、青年たちが交代で話した。このような試みの中で、現実に地域の中で活躍する青年たちが生まれることを期待したい。

(東京・池袋/河崎真理さんから)


デイサービスでのボランティアを企画

 7月25日〜8月1日、横浜教区青年活動有志主催による九十九里ホーム・デイサービスでのボランティア活動が行われ、約10名が参加した。今回、九十九里ホームで初めてボランティアプログラムを行ったが、この施設は地域に密着した福祉事業を展開しており、教会の地域活動のあり方を考えるきっかけともなりうるボランティア活動として、今後横浜教区の青年活動として継続する可能性を検討する意味合いを持っていた。そこで今回は高齢者施設でのボランティア経験者を中心に参加者を募った。実習生と同じ扱いで、ディサービスで行われる様々な業務、入浴、配食、健康チェック、医療事務などに実際に参加させていただいた。さらに、ホームの夏祭りのお手伝いや八日市場市の福祉まつりへの参加などもおこなうことができた。また、参加者だけでの分かち合いの時間も取り、福祉活動について、教会の地域における活動について、生きることについて、人間について、様々な意見を交換することができた。         

(横浜・八日市場/八城晃さんから)


平和を考えるためのプログラム委員会

九州の青年が立ち上げ

 昨年行われた「沖縄の旅」(沖縄教区主催、「正義と平和」委員会協力)に参加したことをきっかけに、山本尚生さん(八幡)、早川成さん(久留米)、柴本孝夫司祭(宗像)らが中心となり「平和を考えるプログラム実行委員会」(有志)が結成された。来年3月18〜20日、第一回目のプログラムを長崎において開催する。被爆者の証言を聴くなどの内容を予定している。

(九州・八幡/山本尚生さんから)


森主教招きお話し聞く

 中部教区愛岐伝道区青年会では、8月8日、名古屋聖マタイ教会にて、森紀旦教区主教を招き、ランベス会議で協議したことなどについてお話しを聞き、交流の場をもった。これは、ランベス会議の決議「各主教は自教区の青年と交流の場を持つこと」に基づくもの。

(中部・名古屋聖ステパノ/村田真さんから)


エキュメニカルな集い東京で開催

 エキュメニカル・ユースフォーラム関東の主催による「エキュメニカル・ユースフォーラム一泊交流会」が、10月10〜11日、東京で行われた。当日は「あ・そ・ぼ か・た・ろ」をテーマに、聖公会、ルーテル、日本基督教団、カトリック、バプテスト連盟などから約30名が集まった。

 プログラムは、ゲーム、「教会の自慢・不満」「神様に聞いてみたいこと」などを題材にしたサイコロトーク、礼拝作りなど。礼拝作りでは、「聖書スタンツ」「うた」「主の祈り・派遣」グループに分かれ、準備した。フォークダンス風の平和の挨拶や、「出会い」をテーマに様々な聖書の箇所を使って作ったスタンツなどが作られ、それぞれの共通点や違いなどを分かち合い、自然と教派を越えてよい交わりの時となった。

                          (東京・三光/横山美樹さんから)


メーリングリストきっかけに

 東京教区三光教会青年有志の会「ひつじクラブ」は、他教会の青年たちも参加している「Vine-ML」というメーリングリストを運営している。そのML内で企画が持ちあがり、8月28〜29日、三光教会にて Vineメーリングリストの一泊キャンプ「夏の終わりのバカ騒ぎキャンプ」が開催された。約25名が参加。プログラムは、ゲーム、主日聖餐式参加、日曜学校プログラムの手伝いなど。

                (東京・三光/松本誠さんから)


グローバル化についての好資料

 CCA-YOUTHによるASIA YOUTH WEEKの今年のテーマは「グローバリゼーション」。そのパンフレットでは、規制緩和・自由化・民営化によって海外市場を確保しようとする大資本を持つ国・企業のグローバル化を、植民地主義・帝国主義的支配の延長としてとらえ、その問題点を韓国とフィリピン国内で起きている現象を例に、現代の世界のシステムについて分かりやすく解説している。ネットワーク事務局では他教派の青年と共同で翻訳。お求めは事務局まで。ホームページでも見ることができる。 (ネットワーク事務局)


大阪の井戸端会議

 大阪教区青年有志の「井戸端会議」が毎月第1土曜日午後4時から、大阪聖パウロ教会にて行われている。次回は12月4日。イスラエルでの研修を終えた執事を囲んで鍋パーティーをする予定。

(大阪・聖ガブリエル/宮嶋聡子さんから)


新しい教会のヴィジョンひらくワークショップ

 来年1月、東山荘で、新しい教会のヴィジョンをめぐるワークショップが、管区学生青年運動協力委員会の主催で開かれる。メインスピーカーは香山洋人執事(東京教区・立教大学チャプレン)で、内容は、大韓聖公会の「分かち合いの家」という新しいスタイルの教会について。

 この新しい教会の活動を始めたのが実は韓国の青年たち。13年前に始まったこの取り組みは、いまや韓国社会全体においても福祉・社会活動における第一線の働きとして広く知られるようにまでなっている。教育活動、青少年プログラム、児童・高齢者福祉事業、職業斡旋、野宿者支援活動、住民運動など幅広い活動を行う同施設は、既存の教会、「民衆教会」、地域センターなどの枠組みを越えた新しい教会の行方を示すものとして国内外から大きな注目を集めている。

 今回は約2年半韓国に留学し、この分かち合いの家を含めた韓国の聖公会のきわめてダイナミックな働きについて学んでこられた香山執事にお話しをうかがい、ワークショップで、これから私たちが教会でどんなことができるかなどについて考えてみる。青年たちの多数の参加が期待されるところ。

第31回 現代キリスト教セミナー「新しい教会のヴィジョンを考える」

日 時:2000年1月6日(木)午後3時〜8日(土)正午    会 場:東山荘(静岡県御殿場市)

プログラム:聖餐式、講演「新しい教会のヴィジョン〜韓国聖公会『分かち合いの家』の働きから〜」、

      ワークショップ、プレナリー(全体会)、その他

申し込み:日本聖公会学生青年運動協力委員会事務局(名古屋学生青年センターTEL 052-781-0165 FAX 052-781-4334)

参加費 :一般―22,000円、学生―18,000円(部分参加別途計算)  

         (管区学生青年運動協力委員会から)


 11月5日、聖アグネス教会会館にて、京都教区青年活動窓口担当の藤原健久司祭の呼びかけで、青年有志数名が集まり、来年の青年大会に向けてどのような準備が出来るか、また、今後の教区の青年ネットワークの可能性について話し合われた。何か具体的なことを決定したわけではないが、何かしらの動きをはじめることを確認した。12月に再度ミーティングを持つ予定。   

    (京都・橋本/藤原健久司祭から)


神戸へのボランティア続く

 震災以降継続的に行われている九州教区宗像聖パウロ教会の「枝」グループのメンバーを中心にした本町公園避難所ボランティアが8月23〜27日に10名の参加者を得て行われた。

 作業内容は、避難所の縮小・整理のための小屋や洗濯場の撤収作業等。他地区から来ている長期ボランティアと、また被災者と一緒に汗を流し、話し込んだりして、いつものことながらかえって心を癒されるような経験を重ねている。

 避難所からは「被災地また被災者の抱えている問題は決して解決したわけではないので、もうしばらく被災地での具体的支援(ボランティア)をお願いしたい」とのこと。

(九州・宗像/柴本孝夫司祭から)


 1999年大阪教区礼拝“ともに祈ろう主の祈り”が、10月24日、プール学院清心館にて行われた。青年を中心とする15名のクワイヤが説教の前後にアンセムを2曲、手話つきで歌った。曲は“I will sing”と新しい聖歌集に入る予定の“神様にささげよう”。なお、この“神様に〜”は大阪教区の青年活動でも活躍している荒川真紀さんが作曲した。

(大阪・聖ガブリエル/宮嶋聡子さんから)


徳島の青年会報

 徳島聖テモテ教会青年会では、季刊誌「ブルースカイ」を定期的に発行し、すでに18号。内容は青年会行事報告の他に、それぞれの近況や、アンケートなど、様々な内容でボリュームも多い。投稿なども募集している。ホームページも開設した。

(神戸・徳島/三木あさこさんから)


東北の青年クリスマス

 恒例となった東北教区青年有志によるクリスマス交流会は、12月29〜30日、月見岬ジレットハウスにて行われる。

(東北・小名浜/涌井康福司祭から)


教区礼拝開催、信施金青年活動のため

 9月26日、神戸聖ミカエル教会にて神戸教区大礼拝が開催された。当日の参加者は約470名。神戸教区青年交流会では豚汁の仕込みのため前日から交流キャンプを行い、当日は豚汁と生ビールを提供。この大礼拝における信施金とバザー収益は神戸教区の青少年活動のために献げられた。

(神戸・神戸聖ミカエル/中村香さんから)


 ネットワーク事務局で多数の青年・聖公会関係の資料を保管。コピー郵送を行っている。資料一覧を見て、事務局に申込む。 (ネットワーク事務局)


スチュワード募集中

 来年、インドネシアでCCA(アジアキリスト教協議会)総会があり、その総会のスチュワード(会議運営のサポート)をCCA-YOUTHが募集している。日程は、2000年5月23〜29日に大会直前のユースイベント、29〜30日がスチュワードオリエンテーション、6月1〜6日が本大会。スチュワードは、議場、文章化、プレス、礼拝などの運営を行う。対象年令は、18〜30歳。申込〆切は2000年2月16日。問い合わせ・申し込みは青年ネットワーク事務局まで。

(ネットワーク事務局)


手話について学ぶクリスマス

 中部教区愛岐伝道区青年会のクリスマス交流会が、名古屋学生青年センターで12月25〜26日に行われる。今回は、教区内外で手話通訳者として活躍されている徳山公子さん(名古屋聖マルコ教会信徒)をお招きし、手話について学びの機会を持つ。その後は、毎年恒例のキムチ鍋パーティー。

(中部・岐阜/坂井純子さんから)


ホームページ開設

 青年ネットワーク事務局ではホームページを立ち上げた。このニュースのバックナンバーや、資料一覧、ネットワーク最新情報、CCA・WCC関連情報、青年大会情報(実行委員会責任編集)、メーリングリスト登録ページなど、盛り沢山の内容。アドレスは本誌1面上に掲載。

(ネットワーク事務局)