聖公会綱領とは?
聖公会綱領は1886年、シカゴで開かれた米国聖公会主教会において、エキュメニカル(教会再一致)の条件として提示されたものです。
これを受け、1888年のランベス会議は、聖公会が具備すべき、最も基本的かつ抽象的な条件として、ランベス綱憲を制定しました。
ランベス四綱領 1:救いに必要な全てのことを載せたものであり、信仰の規範と究極の標準としての旧約と新約の聖書。
2:洗礼の象徴としての使徒信経とキリスト教信仰の十分な宣言としてのニケヤ信経。
3:キリストの制定語と彼によって命じられたエレメント(注:質料。すなわち、洗礼における水。聖餐におけるパンとワイン)を間違いなく使って執行されるキリストご自身の制定にかかる洗礼と主の晩餐の二つのサクラメント。
4:神がご自分の教会の一致の中に召された国民や人民の様々な必要に対応して、その運用方法を地方的に適合させる歴史的主教職。
の、四箇条です。訳は、飯田徳昭師父の私訳を引用しました。
これだけでは、あまりに抽象的すぎるため、聖公会綱領をベースに、時代と地方に応じた、より具体的な綱領が作製されました。その一つに、1887年に制定された、日本聖公会綱憲があります。
日本聖公会綱憲 日本聖公会は全世界の聖公会と共に次の聖公会綱憲を遵奉する。
第一:旧約及び新約の聖書を受け、之を神の啓示にして救を得る要道を悉く載せたるものと信ずる。
第二:ニケヤ信経及び使徒信経に示されたる信仰の道を公認する。
第三:主イエス・キリストの命じ給うた教理を説き、其の自ら立て給うた洗礼及び聖餐の二聖奠を行い、且つその訓戒を遵奉する。
第四:使徒時代より継紹したる主教、司祭、執事の三職位を確守する。
の、四箇条です。
日本聖公会綱憲は、日本聖公会法憲法規の上位に置かれ、改訂や廃止するための規定がありません。
つまり、日本聖公会が聖公会の一員であるためには、日本聖公会綱憲を時代背景に応じて解釈しつつも、その本質的な部分は、これを絶対かつ永久に遵守しなければならないのです。