NSKK 日本聖公会 東京教区
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信仰のうちに育ち、育てる

主教 植田仁太郎

 先日ある教会で4人の小学生が、「堅信式」を受けました。堅信式というのは、洗礼を受けてクリスチャンとして迎え入れられることに引き続いて、その信仰を主教の前でもう一度確認して、主教から手を置いてもらう儀式です。生まれたばかりの時に、両親の願いによって洗礼を受けた幼児が、ある程度信仰を自覚できる年令になった頃に、この堅信式を受けるケースが多いようです。
 先日の4人は、それでもまだ小学生です。それで、その子供たちに、この儀式の機会に次のように語りかけました。  「みなさんは、洗礼を受けた時は赤ちゃんだったので、その時のことを憶えていないでしょう。でも、お父さん、お母さんが、みなさんが神さまを知るように育って欲しいと願って、洗礼を受けるようにしました。今、みなさんは、ちゃんと神さまを知るようになりました。でも、堅信式を受けるのは、神さまのことが全部わかったからではありません。みなさんが、とても立派な良い子だからでもありません。
 「堅信式を受ける人は、『神さま、ありがとう』『神さま、おねがいします』『神さま、ごめんなさい』と、この三つのことを心から言える人です。みなさん、この三つを言えますよね?」と語りかけましたら、4人ともニッコリ笑って大きくうなづいてくれました。
 この三つを憶えて育っていってほしいと思います。


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