聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂

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大斎節第五主日メッセージ(2018/03/18)

「人の子が栄光を受ける時が来た。はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」(ヨハネ12:23-24)

 ヨハネによる福音書では、「栄光」という言葉は特殊な使われ方をしているように思います。上記の聖句のように、イエスさまが十字架につけられたことを暗示する内容も含めて「栄光」という言葉が使われているのです。十字架はそれまでは「神様にさえも呪われた者」を示しているものでした。イエスさまが人々の罪を背負い、十字架につけられたことによって、それは、罪の赦しをもたらすしるしへと意味が変わったのです。その意味が分かった人々は十字架に呪いではなく、イエスさまを通しての神様の愛や救いを見ていくようになっていきました。そういったことが「栄光」という言葉に含まれているのでないかと思います。  (司祭シモン・ペテロ上田憲明)

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