聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂

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聖霊降臨後第21主日メッセージ(2018/10/15)

「イエスは・・・言われた。『神はなんでもできるからだ。』」(マルコ10:27)

ある人(「富める人」)が「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」と、イエスに問うています。彼は豊かな人でした。しかし、「永遠の命」について確信を持てなくて、深い疑問を懐いていました。彼は十戒が命じる掟をことごとく守っていると答えるのですが、イエスは「彼を見つめ、慈しんで」言われます。「あなたに欠けているものが一つある。」と。自分の豊かな持ち物が救いの妨げになっていることを指摘された彼は、悲しい顔をしてイエスの前から去ります。弟子たちとのやり取りの中でイエスは「神が誰であるか?」を語られます。わたしはこのイエスの言葉から神の名は「すべては可能」という名であることを知らされる思いがします。「すべて」にはプラスもマイナスも含んで、尚、神はそれらを可能とされる方である、と。健康やお金と言った豊かな「所有物」が軽蔑・軽視されているのではなく、それらが立ちはだかって神によって生かされていることへの感謝・喜びが見失われてしまうことこそが問題なのでしょう。(司祭 バルナバ 関 正勝)

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