きょうの福音書(ふくいんしょ)では、イエスさまと弟子(でし)たちが、ふねにのって湖(みずうみ)をわたろうとしたとき、はげしい風(かぜ)がふいて、ふねがしずみそうになりましたが、いま、私たちの生活(せいかつ)では、天気予報(てんきよほう)がありますから、台風(たいふう)のときにお父さんお母さんはみんなをふねにのせたりはしないでしょう。ですからこのおなはしはピンとこないかもしれませんね。
 でも、私たちの心(こころ)のなかには、ときどきこの湖のはげしい風のように、おもうように前(まえ)にすすめなくなるような気持ち(きもち)が、おきることがります。勉強(べんきょう)しなくてはならないときや、うおちのおてつだいをしたり、こまっている友だちをたすけたりしなければならないときに、どうしてもほかのことに心をうばわれて、なにもできないで前にすすめないことがあります。そして、おぼれそうになります。
 イエスさまの弟子たちはイエスさまに「私たちがおぼれてもかまわないのですか」と、たすけをもとめました。イエスさまは風と湖を「だまれ、しずまれ」としかって、しずかにさせました。私たちが前にすすむことをのぞんでらっしゃって、これをたすけてくださいます。私たちも心のなかにはげしい風がふくときには、イエスさまにおいのりして、み心にかなうよう前にすすみましょう。

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