まじわり139号特集記事

東日本大震災をうけて
ステパノ 柳澤 望


私はあの日、ちょうど会社におり自分の家に帰る方法がなくなり、どうやって帰宅しようか考えておりました。しかし、現地では、報道で皆様もご覧になったかと思いますが、あの惨事でした。  数日が過ぎ、東京でも停電やガソリンや水などが手に入りにくくなり、私もスタンドに並ぼうかと思ったのですが、その時の誠司さんのブログを読みその内容があまりにも過酷で悲惨で、いてもたってもいられなくなり私を行動させるきっかけとなりました。  その次はその行動の結果がどうなったのかが気になり現地に行き状況を確認し活動をしていました。5月の連休時には予め活動場所を下見し次の活動を計画的に行えるよう準備し部材機材とスキルを持った人員、現地住民や漁師と共に約一週間、活動をしました。そして最近では向こうで知り合ったボランティア仲間や現地住民とダイレクトに連絡を取り、今、何が必要とされているのか、何が問題なのか、同様な事が解消されたのかを確認しながら活動をしています  この様な活動をしていると私の中の気持ちに変化があることに気づきます。最初は東北の方の事柄だからという「他人事」の様な気持ちでいたのですが、現地での活動支援をしている頃は、私のやっている事は正しいのか?これだけで良いのか?という「疑問」、一週間の活動をするとあの場所はどうなったのか?あの人とまた話をしたい!という気持ちになっています。そして今ここにある問題を少しでも解決する為、現地の人達の重荷を少しでもおろして差し上げたく活動をさせていただく様になっております。  そして、毎回現地での活動を終える夕方には日本では珍しい太平洋に沈む夕日を見ます。私が活動を始めた頃の春には桜や藤の花が咲き山が笑っていました。しかし、振り返るとまだ瓦礫の山や崩れた家、ボランティアと自衛隊の活動が今まだされています。このとても奇麗な風景と悲惨な光景を一度に見ると私の目からは一日の活動の汗が流れてしまいます。  よみがえれ東日本、よみがえれ石巻、牡鹿、微力ながらも出来る事を続けています。

支援メモ
3月24日:ガスボンベ、レトルトカレー、紙皿等を小名浜聖テモテ教会に搬送

3月18日~20日 ガソリンなど700リットルを石巻へ送る
4月2日~3日 石巻市南境生活センターへトラック運搬、物質輸送、
4月29日~5月1日 石巻市表浜漁協(牡鹿半島)へ軽トラック輸送
5月3日~8日 石巻市大原地区、小渕浜地区(牡鹿半島) パワーショベル3機、2tトラック2台、4tユニック付トラック、プレハブ1棟、仮設トイレ等を持ち込み復興活動
5月14日~15日 石巻市大原地区、小渕浜地区(牡鹿半島) 復興活動
6月4日~5日 石巻市大原地区、小渕浜地区(牡鹿半島) 冷蔵庫洗濯機等家電12台 スクーター4台 他生活必要物質輸送、パワーショベル1機、4tユニック付トラックと共に復興活動

鳥海様(とのうみさま:海の神様)牡鹿半島小渕地区表浜の夕陽


外国人も参加しています


4月1日災害支援石巻に向けて


GWの参加者一杯の軽トラック