20180701聖霊降臨後第6主日(7月1日)

本日の代祷項目から 20180701聖霊降臨後第6主日(7月1日)

本日の代祷項目に、「日本ハリストス正教会」があります。正教会とは、ロシア正教会、ギリシア正教会などを含む、もっとも古い伝統的なキリスト教の教派の一つです。ローマ・カトリック教会を西方教会と呼ぶことに対して、東方教会とも呼ばれることもあります。正教会と聖公会で紛らわしいのですが、正教会の方は、もともとの教派の名前がギリシア語で、正しい教えの教会を意味し、それを翻訳してそのまま呼称としたからです。また名称にハリストスとありますが、これはキリストのことです。原語の発音により近いのは、ハリストスであるからです。日本では神田駿河台にあるニコライ堂(何かのお店ではありません、正式名称:日本ハリストス正教会教団東京復活大聖堂教会)が有名です。
正教会は、西方教会とは、礼拝の形式も用いる用語も異なり、いろいろな面でかなり趣が異なりますが、教会史的に言えば、こちらの方がキリスト教の古い伝統を保持している部分があります。その意味では、文字通りキリストの教えを正しく引き続いている教会です。2000年を超えるキリスト教の歴史と言っても、東西の教会の対話・交流はあまりありません。東西の教会の対話・交流は、21世紀の今後の課題の一つです。わたしたちの聖公会は、その課題にも役割を担う教派であると思います。