20180708聖霊降臨後第7主日(7月8日)

本日の使徒書から  コリントの信徒への手紙二 12章2-10節   聖霊降臨後第7主日(7月8日)
本日の使徒書に「第三の天」という表現があります。旧約も新約も共に聖書は総体として「天」を示す場合、複数形を用います。しかし、第何番目の天という表現はここのみです。この表現は、紀元後のユダヤ教やイスラム教の七層の天という詳細な区分、あるいはダンテの神曲天国篇の一〇層の天とは異なります。しかし、「第三の天」そこが神様の領域であることを示しています。パウロは、自分がそこに上げられたことがあると認識しているのですが、その神的現象を誇りません。パウロが誇るのは、天上の素晴らしい体験ではなく、イエス様と同じ地上の弱さに他ならないからです。その弱さにこそ、すべての人を救う神様の力が発揮されるからです。