パトリックニュース190号

聖パトリック教会1957年伝道開始
2008年1月20日発行 第190号

2008年受聖餐者総会開会演説

牧師 司祭 ミカエル 加藤俊彦

聖パトリック教会の皆様へ、2008年のはじめに開かれる聖パトリック教会の受聖餐者総会にあたり、ご挨拶

申し上げます。昨年3月をもちまして教区主教チャプレンが解任されましたが、4月より八王子復活教会管理

牧師及び聖公会八王子幼稚園チャプレンに任命され、皆様にはこれまで以上に多大なご理解とご協力をいただ

いておりますことを感謝いたします。同時に聖公会という教団の特徴が、個々の教会単位で存在しているので

はなく、Communionすなわち一つの聖餐式において結ばれている仲間として互いに助け合い協力し合いな

がら各個教会が存在しているということをご理解いただければ幸いに存じます。

昨年は教会創立50周年の記念すべき年を迎え、記念事業である外溝工事、十字架並びにステンドグラスの設

置、記念誌の発行、記念礼拝・祝会も滞りなく終えることができました。今まで多くの皆さまにご奉仕とご協

力をいただきありがとうございました。ことに、通常の献金及び建築金返済のための献金に加えて記念事業の

ための募金にご理解とご協力を賜りましたことを心より感謝いたします。

わたしたち人間は前に進むために目標を定める必要があります。目標があるからこそ、どこへ行けばよいかが

分かります。目標のない旅立ちは、さまよいであり、戸惑いや疑い、不安や苦しみを生み出します。しかし、

目標はあえて声高らかに掲げなくとも自ずと定まるものです。人は立ち上がりさえすれば、前と後ろが定ま

り、向かうべき方向は決まります。要は、自らの足元が定まれば、またどこに立てばよいのかが分かれば、進

むべき目標は自然と見えてきます。

聖パトリック教会は1957年の創立以来50年にわたって前進して参りました。ここに一つの節目を向かえ

たとはいえ、これからも進み続けていかなければなりません。そのような歩みを続けていく中で、時々に今ま

での歩いてきた道を振り返り、改めてこれからの進むべき道を確かめる必要があります。昨年迎えました半世

紀を区切りとした節目の年は、教会自らが歩いてきた道のり、すなわち立ってきた立ち位置を振り返り、改め

て進むべき方向を見いだすという意味で有意義なときでありました。特に、50年を振り返りました記念誌の

発行は、聖パトリック教会の立脚点と方向性を定めるために資するものとなりました。

記念礼拝には笹森田鶴司祭様をお迎えすることができました。説教では戦後米軍基地が置かれた立川の教会創

立当初の状況を思い描かれた中で「それまで相容れることなどできなかった人びとが、自分たちとは全く違う

存在を相互に受け入れるのです。これは自らの変革なしには起こりえなかったはずですし、これまでの自らの

何かを手放すことも強いられるような出来事でもあったことでしょう。」と語られました。また、植田仁太郎

主教様は「教会は今ここにいない人たちのためにも存在する。」と宣教的視野に立って、礼拝後の挨拶の中で

仰ってくださいました。異質な人と出会い、その人を受け入れる寛容さによって生まれる真の平和、今までの

価値観を問い直し変えることのできる自由さによって起こる創造の喜び、手放す勇気によって満たされる大き

な恵み、新しい人や事柄を迎え入れる柔軟さによって築かれる豊かな交わり。そして、これらが礼拝に集うこ

とを柱として守られてきました。50年を機に改めて聖パトリック教会が立ってきた足元と、今年から迎える

新しい半世紀に向けての方向性を再確認したいと思います。

最後に、昨年逝去されましたエリヤ加藤高大さん、フランシス木村和枝さん、マリヤ大下靖子さん、その他ご

関係の逝去者の方々が神様のみ許にあって安らかに憩われ、またご家族への慰めが与えられますように心から

お祈り申し上げます。

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